5月17日、
金沢競馬場で新設重賞・ノトキリシマ賞(1500m)が行われる。地元デビュー馬限定の3歳牝馬戦。西
日本ダービーのように「自場デビュー馬のみ出走できる重賞」ということで、
地方競馬の売り上げが増加傾向にあるいま、新馬戦のレベルから底上げをしたいのだろう。
出走条件が厳しくなると、創設初期はメンバーが集まりにくくなるのは致し方のないこと。たとえば重賞ウィナーの
ハイタッチガールや
エムティエーレは門別デビューのため出走権を持たない。今回は出走11頭がみな、重賞初制覇を狙う一戦となった。
中心は最内枠に入った
ドンナフォルテ。2歳の頃から重賞に参戦しており、昨年9月の重賞・金沢
プリンセスCは2着。前走は外枠もあって外々を回りながらも、4コーナーで先頭に立ち、牡馬相手に粘り勝ちを決めた。この時、クビ差2着はのちに重賞・北日本新聞杯を制覇した
フジヤマブシ。それに勝ったのだから
ドンナフォルテも重賞級だ、という単純な話ではないが、このメンバーなら力は上位だろう。
ハクサンアマゾネスは先月デビューしたばかりだが、2戦2勝。初戦はゲートをふんわり出ながら、ダッシュがつくと一気にハナに立ち、直線でリードを広げて勝った。前走もジャンプスタートで出遅れたが、最初のコーナーでは5番手まで押し上げての勝利。キャリアの浅さからまだまだ成長の余地を残すが、勝ちタイムからもこのメンバーで十分戦えそう。
エイダイインパクトはこれが重賞初出走となるが、これまで3勝を挙げる。いずれも1400〜1500mでの勝利で、この舞台は向いているだろう。
第1回ノトキリシマ賞は5月17日金沢11R、18時10分発走予定。
(文:大恵陽子)