ニーズに合わせて種を改良。人々が育むのが農業。一流の人が種を作りあげるわけですが、一流の種は必要不可欠。それが農業。競馬はまさに、農業スポーツといえるのではないでしょうか? ダービーとは、3歳の春にチャンピオンコースの東京芝2400mで速く走れる、という「ニーズ」へ向けて「種」を人々が育むのですから。
競馬における種とは、もちろん「血統」。昨年のダービーも1、2着は父が
ディープインパクト。前週に行われた
オークスも
ディープインパクトが1、2着。
オークスの馬連配当は250倍を超える万馬券。ダービーも馬連は112倍の万馬券。ディープ産駒の出走頭数は
オークスが5頭、ダービーは4頭。馬連の場合、
オークスで
ディープインパクトだけの組み合わせは10点。ダービーは6点でいずれも100倍以上の万馬券を的中できたことになります。
ディープインパクトの組み合わせがこれほどの高配当になってしまうのは、馬券に参加するプ
レイヤーが、競馬を「農業スポーツ」だと自覚していないから。すなわち種=血統をほとんど重視しないから、ともいえますね。
なお、昨年のダービーは勝ち馬の
ロジャーバローズに▲、2着の
ダノンキングリーが◎、3着の
ヴェロックスを4番手に推奨して的中しました。ボク自身ディープ産駒を◎○にしなかったのは、そこまでディープだけを重視しなかったからなんですよね…的中はしたものの、大いに反省しております(苦笑)。
少しだけ、種(血統)に関するノウハウを誇るとすれば、ダービーに出走したディープ産駒でも、馬券圏外になってしまったディープ産駒は無印にしたことでしょうか。無印にした2頭は、母系に「欧州の名血」
サドラーズウェルズを持っていたからです。逆に評価した2頭は、母父がダンチヒ系か米国型でした。(出走馬の系統、国別タイプは亀谷HPのスマート出馬表を参照)
先に書いたように、競馬は農業スポーツ。
ディープインパクト産駒が3歳春の東京芝2400mで最大限能力を発揮するには、「仕上がりとスピードに長けた米国の血かダンチヒの血」を母に持つことが大事なのです。逆に、米国型とは相反する「欧州の名血」の要素は薄いほうがいいのです。
(文=亀谷敬正)
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