春の牝馬クラシック、
桜花賞と
オークスを連勝した例は、最近では女傑
アーモンドアイだけだ。
桜花賞組の
オークス最先着は、19年は
クロノジェネシス(
桜花賞3着→
オークス3着)、18年はアーモンド以外では
リリーノーブル(3着→2着)、17年は
ソウルスターリング(3着→1着)、16年は
シンハライト(2着→1着)、15年は
クルミナル(2着→3着)、14年は
ヌーヴォレコルト(3着→1着)。能力の高さで
桜花賞も3着ぐらいに好走するが、父や母が2400mOKの中距離型で、体型や体質もマイラーではなく中距離、という馬を狙うのが
オークス予想の王道といえる。
しかし、今年の
桜花賞上位入線の顔ぶれをみると、東京2400になって最もプラスがありそうなのは
エピファネイア産駒の
デアリングタクトだろう。
ハーツクライ産駒の
クラヴァシュドールなどは
オークス向きの匂いもするが、母方のパワーマイラーっぽさも強い体型体質だから、無敗の
桜花賞馬を逆転できるほどのイメージはわいてこない。
となると、
ラヴズオンリーユーや
カレンブーケドールのような別路線組を相手にとるか、あるいは逆転まである◎とするか、今のところはそんな考えでいる。
ただ、
デアリングタクトにも死角がないわけではない。
エピファネイアは母
父スペシャルウィークから臆病な性格を受け継ぎ、それを産駒にもよく伝えている。実際、
桜花賞の序盤では馬群のなかで落ち着いて走れないようなところを垣間見せていた。内枠を引いてしまったが、いつどこで外に持ち出せるか、そこはシミュレートしたい。
(文=望田潤)
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