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【日本ダービー予想】 コントレイルとの勝負付けはまだ済んでいない! サリオスが逆転するために必要な“2つのカギ”とは?/JRAレース展望

  • 2020年05月26日(火) 18時33分
 いよいよ今週末に迫った競馬の祭典・日本ダービー。今年は皐月賞コントレイルが無敗の2冠を達成するか、に注目が集まっているが、昨年も人気を集めたサートゥルナーリアが敗れ、12番人気のロジャーバローズが勝利したように、“絶対がない”のが競馬の世界。

 そこで、現場で取材する記者たちは今年の日本ダービーをどのように見ているのか。日本ダービーの勝ち馬を検討するうえでは欠かすことのできないクラシック第1弾・皐月賞について、スポーツ報知・坂本達洋記者に振り返ってもらった。

「勝ったコントレイルが、2着のサリオスにつけた着差は半馬身差です。展開ひとつで逆転できそうな小差と見ることができそうですが、肝心なのはレースの流れなどを総合的に見て評価しなければなりません。

 春の中山最終週で、馬場の内側の芝はすっかり荒れてしまっていました。最内枠だったコントレイルが、思ったより行き脚がつかなかったのは、その影響もあったといえるでしょう。そして、3コーナー過ぎから馬群の外を大きく回りながら、直線では鋭い反応で伸びました。

 一方でサリオスは、好位から内めを運び、コントレイルよりロスなく有利に運べたように見えましたが、レーン騎手が「(内の)馬場が悪いところを通ったぶんもあると思うが、よく走っている」と振り返ったように、荒れた部分の馬場を走らされて消耗を強いられていたようです。

 普通だったら距離ロスが大きいのに勝ちきったコントレイルを素直に“上”と見るべきですが、馬場差などを考慮するとしたら、サリオスが完敗したとは決めつけられないと考えます」

 と、皐月賞での一騎打ちの結果を冷静に分析。一般的には勝負付けが済んだと見られそうな一戦でも、サリオスにはまだ逆転の目が残されていると話す。

「逆転のカギは、“状態面のアップ”と“距離”の2つと見ます。皐月賞の当週の追い切りは、1週前追い切り後の回復に少し時間がかかったため、単純にレースまでの時間を長くとるため通常パターンの木曜日ではなく、水曜日に追い切りました。

 3頭併せで時計自体は速くなく、あくまでメンタル面に重きを置いた微調整といった内容でした。馬の状態に合わせて微妙なさじ加減で本番の好走につなげましたが、思ったより回復に時間がかかったという計算違いがあったのは事実です。それを踏まえたうえで今回の仕上げは、さらにもう一段階上に持っていける可能性はあります。

 そして多くの馬にとって未知の距離である2400mは、小回りの中山コースの2000mと違って、ごまかしの利かないクラシックディスタンスです。コントレイルは、成長とともに距離克服に手応えをつかんでいるようですが、祖母Folkloreは米GIを2勝した快速馬。母系からスピード色が濃い血統といえます。

 一方でサリオスは、スピードの持続力から東京巧者が多いハーツクライ産駒。馬自身も朝日杯FSでそうだったように、エンジンのかかりがひと呼吸遅い感じがするので、直線の長い東京替わりは間違いなくプラスです。

 いずれせによ、この2頭が抜けた存在なのは揺るがないでしょう。サリオスの逆転も含めて、最終追い切りなどでジャッジしていきたいですね」

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