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【日本ダービー】コントレイル距離克服の鍵は…ファピアノの血が騒ぐか

デイリースポーツ
  • 2020年05月27日(水) 06時00分
 「日本ダービー・G1」(31日、東京)

 最優秀2歳牡馬に輝いた時点で既に“ディープインパクト産駒の最高傑作”との声を集めていたコントレイル皐月賞の走りでさらに同馬の評価は高まった印象だが、その強さの秘密を血統面からあぶり出す。ディープの子は、産駒が出走した11年以降で5頭がダービー馬に。コントレイルも先達に続くことができるか。

 コントレイルは母系がバリバリの“米国”血統。母の父アンブライドルズソングは仕上がりの早さとダート適性の高さが特徴的で、父ディープインパクトとの配合は、14年朝日杯FSを制したダノンプラチナと同じ。ともにスピードタイプに出た印象だが、仕上がりの早さ&父の長所を引き出すという点において、両馬の母系に共通点を見いだせる。

 ディープインパクトを父に持つダービー馬は過去に5頭いるが、コントレイルに最も近い配合は、18年の覇者ワグネリアンだろう。母系はいわゆる“ミスプロ系”。この系統は、短距離ダートを得意とするフォーティナイナー系と、スタミナ+高速決着に強いキングマンボ系に分派するが、ワグネリアンの母の父は後者のキングカメハメハ。父と母の父がともにダービー馬という“金子ブランド”とあって、配合的にはケチのつけようがなかった。

 だが、コントレイル母ロードクロサイトは、ミスプロ系でもよりダート色が濃いファピアノ系。日本では、エンパイアメーカーダンカークの名を挙げれば分かりやすいだろうか。持久力に優れている半面、切れ味に欠けるタイプが多く、中長距離ダートでの活躍馬が多いのが特徴的。決してクラシック向きとは言い難い。

 それでも、ディープと同じSS系×母の父アンブライドルズソングの配合からは、17年のダービー2着馬スワーヴリチャード父ハーツクライ)や、14年の菊花賞トーホウジャッカル父スペシャルウィーク)がおり、仕上がり次第でファピアノ系の持久力がクラシックで力を発揮することを証明している。父系の“軽さ”を色濃く受け継いだコントレイルが、距離の壁を乗り越えられるのか?それは、母系に宿るファピアノの血が騒ぐか否かにかかっているのかもしれない。

提供:デイリースポーツ

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