今年の
安田記念は、
アーモンドアイを筆頭に豪華メンバーが揃った。春の東京開催はずっと速い時計が出ており、ここも良馬場なら高速決着は間違いない。
ヴィクトリアマイルで、追うことなく1分30秒6で楽勝した
アーモンドアイは、相手が強くなってゴールまで追えばコンマ5秒は詰められる計算で、1分30秒を切るレコード決着も十分考えられる。
この女傑を負かせるかとなるとなかなか大変だが、筆者の注目馬を1頭あげておくと
ダノンキングリーだ。この馬については一貫して東京1800ベスト説をとってきたし、だから
共同通信杯も
毎日王冠も自信の◎だったが、前進気勢にあふれる今週の追い切りをみると、古馬になってパワーアップしてマイルに適性が寄ってきた印象を受けるのだ。
ディープインパクト×ストームキャットは
キズナ、
エイシンヒカリ、
リアルスティール&
ラヴズオンリーユー兄妹、
ラキシス&
サトノアラジン姉弟、
アユサンなどが出たスーパーニックス。この配合はサーアイヴァーのニアリークロスの影響で、しなやかな体質でス
トライドで走る馬が出やすい。
そのため、若い頃はしなやかさで長い距離も好走できるのだが、古馬になってパワーを増してくるとストームキャットのマイラーっぽさが前面に出てくることが多い(とくに牡馬)。
リアルスティールは
菊花賞2着だが、古馬になってからは1800でしか勝っていないし、
サトノアラジンも緩さがなくなるとマイラーとして開花し、
安田記念を豪快に差し切った。ダービー馬
キズナにしても、古馬になってからは長い距離では苦戦し2000でベストパフォーマンスを発揮した。
ダノンキングリーもしなやかなフォームでダービー2着に踏ん張ったのはまだ記憶に新しいが、今なら高速マイル戦を好位追走で抜け出すシーンがありそうだ。
(文=望田潤)
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