9日、
川崎競馬場で行われた
川崎スパーキングスプリント(3歳上・OP・ダ900m)は、2番手から進めた
今野忠成騎手騎乗の8番人気
ポッドギル(牝4、大井・
鈴木啓之厩舎)が直線で抜け出し、最後は6番人気
クイーンズテソーロ(牝5、大井・
荒山勝徳厩舎)に2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは52秒9(良)。
ポッドギルは父
フリオーソ、
母カネショウメロン、
その父ディアブロという血統。昨年2月の重賞・
ユングフラウ賞以来の勝利となり、通算成績はこれで17戦3勝。本馬は7月22日に
船橋競馬場で行われる
習志野きらっとスプリントの優先出走権を獲得した。
【
今野忠成騎手】
「これまでのレースは見ていたので、センスのいい、乗りやすそうな馬だというイメージがありました。
スタートは思ったとおり出てくれて、外の(笹川)翼君(
クイーンズテソーロ)がどう出てくるかなとは思いました。あまりごちゃごちゃするレースはしたくないなと思っていたので。イメージどおりに乗れて、馬も最後までよく反応してくれて良かったです」
【
鈴木啓之調教師】
「千四あたりだと伸びそうで伸びなくて差されたりだったので、(距離を)短縮していたんですが、年明けに川崎で悔しい負け方をしたときに、矢野騎手が左回りはいいと言っていて、この路線で行こうということになりました。中間でちょっと状態が崩れた時も、オーナーさんにお願いして立て直させていただき、ここを目標にしました。
レースに行っての根性がいいです。古馬になって腰回りに幅が出てしっかりしてきました。牝馬は怒らないように仕上げます。
アポロピンク(騎手時代、
東京ダービーを優勝した牝馬)のイメージで育てています。
次走は
習志野きらっとスプリントの予定で、今回、斤量の関係で今野騎手に乗ってもらいましたが、追い切り含めてずっと乗ってもらっている矢野騎手で行きます。一戦級が相手なので、
チャレンジャーとして頑張ります」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)