6月14日、阪神競馬場で
マーメイドS(GIII、芝2000m)が行われる。牝馬限定のハンデ重賞で、2年続けて51kgの軽ハンデの馬が勝っている。阪神競馬場は金曜日午前の時点で芝コースは稍重発表。土曜日も午前中を中心にしっかり雨が降る予報で当日は道悪がほぼ確実とあって、前めでレースを運ぶ馬にも注目したい。
中心は
ナルハヤ。逃げて結果を残してきた馬が内の3番枠に入って、斤量も51kg。前走は無理なくハナを奪い、勝ち馬から3/4馬身差の2着に粘った。また、3勝はすべて稍重〜不良馬場とあって、道悪も心配がない。馬主は俳優の陣内孝則氏、鞍上は
藤田菜七子騎手という組み合わせは話題が先行しそうだが、馬自身も準オープンで好走している通り力は上位だろう。
リュヌルージュは2走前、雪が降りしきる
中山牝馬Sで2番手から4コーナー手前で先頭に並びかけ、2着に粘った。上位馬に差し・追い込み馬が台頭した中での粘り込み。前走・
福島牝馬Sは8着だったが、終始3〜4頭外を回らされ位置取りも中団。今回は最内枠に入ったため、道中はロスなく運べそうだ。
ミスマンマミーアは準オープンを勝ってここに挑む。京都外回りの前走は、内回りコースとの合流点で内を突いて鮮やかに抜け出した。中団〜後方からレースを運ぶことが多い馬だが、昨年6月、中京で2勝クラスを勝った時は重馬場の中を直線で力強く伸びて競り合いも制した。
軽ハンデでは50kgの
リンディーホップも魅力的で、昨年11月には準オープンで先行して3着の実績もある。また、このメンバーでは実績上位の
センテリュオや、50kgで先行しそうな
サマーセント、
福島牝馬S2着の
リープフラウミルヒなども上位争いに食い込んできそう。
過去10年中8年で単勝2桁人気の馬が馬券に絡む面白いレース。
マーメイドSは6月14日阪神11R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)