6月25日、
園田競馬場でスーパース
プリントシリーズ(SSS)の一戦、重賞・園田FCス
プリント(820m)が行われる。向正面からスタートしてワンターンで決着する超短距離レース。四国・近畿地区交流で今年10回目を迎えるが、高知勢は過去9回のうち3勝を挙げ、馬券圏内に絡まなかったのはたった1回。今年は
ダノングッドと
ケンキャクハーバーの2頭が高知から参戦し、12頭立てで行われる。
中心は昨年のこのレース2着の
エイシンエンジョイ。スピード自慢の馬で、重賞3勝中2勝はスピードが生きる
笠松競馬場でのものだった。前走の飛山濃水杯はスタートから出ムチを入れられながら先手を奪うと、向正面では2番手を3〜4馬身離して軽快に逃げた。4コーナーでは手応えが一杯のようにも見えたが、直線は粘りに粘って1馬身+アタマ差の3着。真ん中の枠でレースも運びやすそう。
相手は元
JRAオープン馬の
ダノングッド(高知)。半弟には重賞3勝、
日本ダービー2着の
ダノンキングリーがいる血統で、南関東を経て今春、高知に移籍してきた。移籍初戦となった前走は好スタートから3番手外に控え、残り400m手前で先頭。楽な手応えで直線は流して6馬身差で完勝だった。
JRA時代には逃げ切り勝ちもある馬。移籍後2戦目で「状態は良くなっています」と
別府真司調教師。実績の違いで押し切りそう。
スリングショットは前走の820m戦で好スタートから直線も昨年覇者
タガノカピートに追いすがって3/4馬身差の2着。スタートダッシュの速い馬が基本的に有利なレースなだけに期待したい。
コンドルヒデオは高知時代だった昨夏、大雨直後の不良馬場の高知800mでレコードを出した馬。2走前は直線半ばまで進路がなく追い出しを待たされながらも残り100mほどで一気に交わして勝った。820m戦は基本的に逃げ・先行有利だが、園田FCス
プリントは過去に何度か中団から差し馬が馬券に絡んでいる。そのため、逃げても控えても勝っている同馬は相手に入れたい1頭。
他に里帰り出走となる
ケンキャクハーバー(高知)や、移籍初戦を叩いた上積みが見込める3歳馬・
マコトジェムチュクも「生真面目な馬。軽ハンデ52kgとワンターンなら」(
新井隆太調教師)と、相手候補だろう。
園田FCス
プリントは6月25日園田11R、16時00分発走予定。
(文:大恵陽子)