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【宝塚記念】キセキ復活への銀 ユタカの手綱で後方から伸びた

デイリースポーツ
  • 2020年06月29日(月) 07時00分
 「宝塚記念・G1」(28日、阪神)

 上半期最後のひのき舞台で、トップスターに輝いたのは2番人気のクロノジェネシス。レース史上最大となる6馬身差の圧勝劇で、G1馬8頭が顔をそろえた豪華な一番を締めくくった。2着は6番人気のキセキ、3着は12番人気のモズベッロ。1番人気のサートゥルナーリアは4着に敗れた。

 3コーナーからじわりと進出して直線勝負へ。勝ち馬に力差を見せつけられながらも、キセキがしぶとく伸びて2着に入った。復活の手応えを感じさせた銀メダルだ。

 道中は中団よりやや後ろでじっくりと構えた。「折り合いはついていたし、道中もいい感じ。勝ちパターンに持ち込めたけれど、相手が強かったですね。でも、久々にこの馬らしいレースはできましたね」。武豊の表情に曇りはない。思い通りの競馬はできた。

 昨年の大阪杯宝塚記念での連続2着後、長いトンネルに迷い込んだ。前走の天皇賞・春も、やや折り合いの難しさを見せて直線失速の6着。上半期の総決算での好走に、角居師は「雨も良かったですが、掛かることなく上手に競馬をしてくれた。体も絞れていて状態も良かった」と満足げに振り返り、「今後へのきっかけはできた」と結んだ。完全復活への道筋をつかんだ6歳馬は、実りの秋に備えてしばしの充電に入る。

提供:デイリースポーツ

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