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【ラジオNIKKEI賞】グレイトオーサー軽快 無傷3連勝で重賞初Vへ

デイリースポーツ
  • 2020年07月02日(木) 06時00分
 「ラジオNIKKEI賞・G3」(5日、福島)

 夏の福島開幕週を飾る重賞に、素質馬2頭を送り出す堀厩舎。デビューから無傷3連勝での重賞Vを狙うグレイトオーサーは1日、レーンを背に美浦Wでの単走追いで素軽い走りを披露。時計的にはやや控えめだったものの、フットワークの良さは目を引いた。また、サクラトゥジュールも同じく美浦Wで軽快な動きを見せた。栗東では連勝中のルリアンが、坂路で躍動感にあふれる走り。まだ底を見せていないだけに、初の重賞挑戦でも怖い存在になりそうだ。

 十分な動きだ。デビュー2連勝中のグレイトオーサーは美浦Wで単走追い。5F67秒0-38秒4-12秒6と目立つ時計ではなかったが素軽いフットワークを披露し、体調の良さをアピールした。森助手は「暑くなってきたので疲れを残さないような調整ですが、動きは良かったと思います」と予定通りのケイコ内容だったと説明。実戦を2回使われたがきっちり状態はキープできているようだ。

 ここまでの2戦は、決して優等生のレースぶりではなかった。経験馬相手となった4月のデビュー戦は、出遅れて後方からの競馬とキャリアのなさを露呈。前走の1勝クラスもスタートしてから若さをのぞかせ、行きたがるそぶりを見せた。折り合いを欠いて、一転して逃げる形に。レース後にレーンが「スムーズとは言えない感じの競馬だった」と振り返ったように、内容的には決して褒められるものでなかったのは確かだ。それでも勝ち切れたのは、ポテンシャルの高さがあるからこそ。森助手も「違う展開で勝てたので、能力は高いと思います」と評価する。

 堀厩舎はこのレースを07年ロックドゥカンブと12年ファイナルフォームで勝っており、相性はいい。同助手は「(過去の勝ち馬2頭と)単純に比較はできませんが、重賞の舞台でもやれていいと思います」と力を込める。高い素質を秘めているのは間違いない。無限の可能性を秘める遅れてきた大器が、無傷の3連勝で重賞タイトルをつかみに行く。

提供:デイリースポーツ

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