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“水かきついてる”レッドアンシェル道悪で復活!

  • 2020年07月03日(金) 18時00分
 確固たる実績がありながらも、近走では結果が出ていない。この手の馬の取捨を的確に見極めてこその“得ダネ”だ。GIII・CBC賞(5日=阪神芝内1200メートル)で栗東得ダネ班が昨年の覇者に下したジャッジとは果たして!?

 昨年のCBC賞で見事重賞初制覇を成し遂げたレッドアンシェルだったが…。その後は脚部不安による長期休養を余儀なくされ、復帰後2戦はともに2桁着順に終わるなど、波に乗れないまま1年が経過した。しかし、担当の久保智助手によれば、近2戦の敗因はハッキリしているのだという。

 復帰戦のシルクロードS・18着は「テン乗りのジョッキーでゲートのタイミングが合わず、衝突してしまうアクシデントがあって…。帰厩後の動きが良かったので期待していたんですが、馬の走りたい気持ちが強く出過ぎてしまいましたね」。そして前走の京王杯SC・11着についても「もともと1400メートルではラストが甘くなることは分かっていた。メンバーが強く、高速上がりのレースになったことで、それが目立つ形になっただけですよ」と。

 割り切ったようにサバサバとしているのは、条件が好転しまくりの今回こそが“勝負時”の思いがあるからだ。適距離の1200メートルに戻るだけでなく、鞍上も乗り慣れた福永を引き続き確保。そしてこの梅雨空も、抜群の道悪適性を誇るレッドアンシェルにとって大きなアドバンテージになることは昨年の勝利で証明済みだ。

 振り返れば、不良馬場で行われた3歳時の富士Sでは、休養明け&初の古馬相手という厳しい条件ながら4着に大健闘。レース後の福永は開口一番「水かきがついているようだったね」と口にしたほど。久保智助手はこの“水かき発言”には苦笑いを浮かべつつも、「天候や馬場状態を心配せずにレースに臨めるのはホント、大きいですよね。仮にレース当日が良馬場だったとしても、現在の阪神の馬場は荒れているので、この馬向きなのは変わらないと思います」と自信を隠さない。

 昨年とは舞台は替われど、梅雨空の下での開催となる今年のCBC賞。結果的にこの時期に合わせて再度ピークに持ってこられたのは、レッドアンシェルにとってラッキーだった。

「さすが重賞馬と言うべきか、“本番”が近いことをこの馬自身が感じ取っていて、気合乗りも抜群ですよ」(久保智助手)

 昨年同様、荒れた馬場をスイスイとこなすレッドアンシェルの走りが見られそうとなれば、連覇の可能性は限りなく高い。

(栗東得ダネ班)

東京スポーツ

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