7月15日(水)
川崎競馬場で第24回
スパーキングレディーカップが開催される。1995〜1997年にかけて
川崎競馬場で4度出走し
川崎記念2勝、
エンプレス杯2勝を挙げ「砂の女王」と称された
ホクトベガの
メモリアル競走にもなっている他、グランダム・ジャパンの古馬シリーズにも指定されている。
今年は
JRAから
ファッショニスタ、
メモリーコウ、
メイクハッピー、
ワンダーアマービレの4頭。地方からは
サルサディオーネ、
ストロングハート、
グランモナハート、
サラーブなど10頭が出走を予定している。
まず注目は
JRA所属の
ファッショニスタ。昨年のこのレースでは逃げていた
サルサディオーネの2番手からレースを進めると、直線半ばで捕らえそこから4馬身突き放して勝利した。デビュー以来20戦して馬券圏外に沈んだのはわずか3度のみ(掲示板圏外は1度だけ)と安定感は抜群で軸向きだ。
メモリーコウは2勝クラス→3勝クラスを連勝し、初めて挑んだ重賞
TCK女王盃では3着を確保。その後
マリーンカップでは2着となり交流重賞では堅実な走りをみせている。まだ重賞Vはないものの好位には行けるし、昨年ほど馬場が悪くならなければ差し切り勝ちのチャンスはある。
メイクハッピーは2歳の時、
川崎競馬場で行われた
全日本2歳優駿に紅一点出走。4着を確保して牡馬に劣らぬ走りをみせた。休養明け3戦目となった前走は3勝クラスをキッチリと勝利し、コースも2度目となる今回は初めての古馬重賞でも軽視はできない。
ここまで3頭は
JRA勢を挙げたが、昨年の2着馬
サルサディオーネは今年大井に移籍。転入後も
マリーンカップで交流重賞を勝っているように全く衰えは感じられない。2008年
トーセンジョウオーを最後に地方所属馬の優勝はないが、前有利な傾向でハナに行けるのは強味だし、昨年3着となった
ローレライと同じ
堀千亜樹厩舎の管理馬という点からも期待したい。
JRA所属の
ワンダーアマービレは末脚が確かだが、過去10年で連対した馬はすべて4番手以内からレースをしており、差し一辺倒のこの馬にとって展開は厳しくはなりそう。ただし前が速くなれば台頭は見込める。あとはマイルでの連対実績がないので、距離をこなせるかがカギになりそうだ。
最後に1頭挙げたいのは大井所属の
サラーブ。交流重賞では2019年
レディスプレリュードの5着が最高で、このメンバーではやや荷が重い気はするが、地方馬が2・3着に絡むことも少なくないので穴候補として買い目に入れておきたい一頭。
地方所属の1着馬には
レディスプレリュードへの優先出走権が付与されることからも楽しみな一戦だ。
(文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)
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