6月30日から3日間の「6回門別・後節」開催は、全国で本当に多くのファンの皆さんにご参加いただき、連日、にわかには信じ難いレベルの発売額が続いた。

　“日本一早い2歳重賞”第45回栄冠賞H2が行われた30日(火)は、門別(ナイター)本場化以後では3度目となる「10億円超え」を記録。門別競馬での発売額レコードまであと約40万円まで迫ると、翌7月1日(水)は非重賞開催日ながら連日の「10億円」に迫る約9億6600万円を売り上げた。

　地方競馬スーパースプリントシリーズ(SSS)第5戦「グランシャリオ門別スプリントH2」が組まれた2日(木)には、空前の大記録が誕生した。さかのぼること何と29年。「第3回」ブリーダーズゴールドカップ当日の1991(平成3)年10月10日、札幌競馬場で記録されたホッカイドウ競馬の一日最高発売額(11億987万9300円)をついに上回り、11億3944万5570円(※SPAT4LOTOを含む)という発売額レコードとなった。

　ダートグレード競走(JRA交流重賞)でも、最高峰「道営記念H1」でもない地元H2重賞の開催日での「新記録誕生」はさすがに多くの関係者も驚くばかり。この三日間の大きな上積みで、第6回門別開催(6月23〜25日/30日〜7月2日)の総発売額は計46億1645万8000円(※同)まで伸長。これまた何と、1977年(昭和52年)度の第4回札幌開催(10月29〜31日、11月3〜5日)で記録された「一開催での過去最高発売額」41億25万3000円を、一気に5億円以上も更新するオマケ付きとなった。

　この驚異の数字に、地方競馬全国協会(NAR)の公式Twitterも素早く反応。様々な記録を表現した画像と共に「バブル時代の記録が更新されました。」との短文で快挙を伝えると、5日夜時点で1000件に迫る「いいね」を集めている。

　3歳牝馬アクアリーブルの南関東“準三冠”(桜花賞SI・東京プリンセス賞SI優勝、関東オークスJpnII2着)達成など「門別デビュー馬」たちが日本中の競馬場で活躍中。また、地元で頑張る馬たちも、6月4日北海道スプリントカップJpnIIIでメイショウアイアンが実に20年ぶり「地元馬V」を果たすなど、全国のファンの皆さんの関心が高まるのも頷ける健闘を、日々見せ続けてくれている。

　今日7日(火)から始まる「7回門別」開催以降も、2歳・3歳・古馬、各世代のレースがさらに熱を帯びていくことになる。

　7日のメイン(最終)11Rは「星の降る里あしべつ特別」(C2-2〜C3-1組、1200ｍ外回り)。距離適性の高い11頭で争われる。近走好成績の、内枠から順にファイトフラッシュ、トーアコハク、リワードブルトン、スパニエル、ヨシノルキーらが上位人気に支持されるだろうが、明らかにスピード能力に秀でた“抜けた存在”は見当たらず、勝機をうかがえそうな有力馬は、五指に収まらない印象だ。

　7日の門別11R「星の降る里あしべつ特別」は20時35分にゲートイン。ぜひ御注目ください！

(文:ひだか応援隊)