サマー2000シリーズの開幕を飾るハンデ重賞。以前は最終週に行われていたが、番組改正に伴い13年から序盤の2週目に行われるようになっている。非常に荒れる一戦としてもお馴染みで、過去10年の平均配当は馬連が8613円で、3連単は50万5910円に上る。
1.前走逃げ・先行だった馬は不振
中山開催だった11年を除く過去9年で、前走の4角位置取りが2番手以内だった馬は[0-1-3-34]で複勝率10.5%。唯一連対した昨年の
クレッシェンドラヴも、前走の1〜4角の位置取りは[13-12-4-2]であり、序盤から先行していたわけではなかった。
2.前走オープン・リステッド組に注目
中山開催だった11年を除く過去9年で、前走がオープン特別かリステッド競走だったという馬は[3-3-5-23]で複勝率32.4%。対して、前走がGIIIだった馬は5勝をあげてはいるが[5-3-1-55]で複勝率14.1%、GIIだった馬は[1-1-1-19]で複勝率13.6%。
3.距離延長の馬に妙味
過去9年に10番人気以下から馬券になった9頭中、6頭は距離延長の馬だった。このように距離延長組は人気薄の活躍も多く、単勝回収率は332%、複勝回収率は153%に上る。対して、距離短縮組は単勝回収率が11%で複勝回収率は79%。複勝率自体は、距離延長組が22.4%で距離短縮組が17.2%と極端な差は無いが、妙味を考えれば距離延長組に軍配が上がる。
アウトライアーズは昨年の本レースで、出遅れてかつ4コーナーで外7〜8頭目を回すロスのある競馬ながら5着と善戦。また今年の
小倉大賞典でも5着に食い込むなど、ローカル小回りへの適性は見せてきた。結果が伴ってきていない分今回も全く人気はなさそうだが、2走前のダート、前走超高速馬場の東京からの条件替わりは明らかにプラス。変わり身があるならここだろう。