明日12日の
プロキオンS(GIII、阪神ダート1400m)は
JRAで3連勝中の馬や、ダート
グレードレースで力をつけてきた馬など16頭が揃った。
外目の絶好枠に入ったのは
サクセスエナジー。前走や昨年の
黒船賞などは内枠で勝ってはいるものの、道中は揉まれずに運びたいタイプなだけに、包まれる心配のない外枠はプラスだろう。
特に今回は4走前の
黒船賞でハナを譲った
ラプタスがいる。同馬より外枠を引いたことで、無理にハナにこだわらなくてもスタート次第で控えるなど選択肢が広がった。
重賞制覇は
かきつばた記念、
さきたま杯、
黒船賞といずれもダート
グレードレースだが、今春は主戦場を
JRAに移し2連勝。それも2走前は59kg、前走・
栗東S(L)も58kgを背負ってスタートから400m近くハナ争いをしながらも粘り通して勝利を手にしたように、さらに力をつけてきている。57kgと斤量が軽くなることも有利だろう。
重賞連勝中の
ラプタスはダートでまだ底を見せていない。
昨春、未勝利時代にダートに転向して7戦6勝。唯一の敗戦となった
バレンタインSはスタート直後に
バランスを崩す場面があり、敗因がハッキリしている。逃げてスピードを生かすタイプで、真ん中の枠に入った今回も先手を奪うだろう。
2走前の
黒船賞は不良馬場、前走の
かきつばた記念は
地方競馬の中では砂が軽くて時計が出やすい
名古屋競馬場での勝利。雨が降り続き、スピードが生きる馬場状態になることが予想される点も
ラプタスにとって追い風だろう。
先行して条件戦から3連勝中の
トップウイナーや、
南部杯制覇や
フェブラリーS3着のある
サンライズノヴァはすんなり好位につけられれば59kgでも怖い存在。
一方で、有力馬には逃げ・先行タイプが多いだけに相手候補には差し・追い込みタイプも入れておきたい。
ミッキーワイルドは前走で
トップウイナーからアタマ差の2着。2走前も馬群の中で脚を伸ばし、勝ち馬からは0.5秒差で着順(8着)ほどは負けていない。
プロキオンSは7月12日阪神11R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)