サマー2000シリーズの第2戦で、今年は函館開催の締めくくりとして行われる。近年は2分を切る勝ち時計も珍しくなくなってはきているが、開催の進んだ洋芝で行われるため、他場と比べて特殊な適性が問われるレースであることには違いない。
1.前走GII・GIII組が中心
過去10年で、前走GIIかGIIIを走っていた馬が9勝をあげており複勝率は27.4%。対して、前走がオープン・リステッドだった馬は1勝のみで複勝率は11.1%にとどまる。
2.逃げ先行馬に注目
ここ3年で3着以内に入った9頭はいずれも4角5番手以内だった。過去10年で見ても、4角5番手以内の馬は[8-7-6-38]で複勝率35.6%に上る。タフな馬場と言っても、前崩れになって最後の直線で一気に形勢が変わることはあまりない。
3.ステイヤー血統に要注目
ハーツクライ、
シンボリクリスエス、
メイショウサムソン、
ステイゴールド、
ジャングルポケット、
マンハッタンカフェなど、近年の勝ち馬の父には、自身が長距離GIを勝っていたり、父として長距離路線で活躍する産駒を出しているステイヤー血統が並ぶ。なお、父がミスタープロ
スペクター系の馬は過去10年で[0-1-3-18]と苦戦気味。
昨年2着の
マイネルファンロンに期待。2走前の
福島民報杯で早め先頭の見どころある競馬をしたように、2桁着順が続いた昨秋より調子が上向いているのは確か。前走の
エプソムCは12着に敗れたが、出遅れたのが全てで結果は度外視できる。適性のあるここで見直せるだろう。