二夜連続の重賞ナイター、門別競馬。16日(木)のメイン(最終)12競走は、古牝馬の重賞「第19回
ノースクイーンカップH2/1800m外回り」です。
地方競馬の世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン(GDJ)2020」古馬シーズンの第3戦となっており、近年は地方他地区からの遠征馬も増加。今年は、過去18回のうち2度優勝の大井所属馬(2010年
ショウリダバンザイ、2019年
クレイジーアクセル)が3頭(内枠から順に
グランモナハート、
ナンヨーオボロヅキ、
ナムラメルシー)挑むほか、佐賀競馬から
アンバラージュも参戦し、計10頭で争われます。
実績面から最上位と目されるのは、大井から遠征の
ナムラメルシーでしょう。川崎、高知、大井で計11勝を積み重ね、6歳となった今季は1月大井の
TCK女王盃JpnIIIで5着、3月川崎の
エンプレス杯JpnIIでは
JRAアンデスクイーンの2着に追い込むなど、ダート
グレード競走でも上位争いに加わっています。息の長いパワフルな末脚が武器だけに、広くて砂が深く、直線も長い門別コースへの適性は高いでしょう。先週、区切りの地方・中央通算「2300勝」(ほか海外1勝=
コスモバルクでの
シンガポール航空国際カップG1)を達成した名手・
五十嵐冬樹騎手を鞍上に確保し、陣営としては「必勝」の気持ちで臨むレベルの一戦だろうと思われます。
迎え撃つ門別勢の大将格は、前走
ヒダカソウカップH2で見事2連覇を飾った
クオリティスタートでしょう。2年前の2歳女王
アークヴィグラスとの激しい一騎打ちを制しての勝利は、今季開幕から段階を踏んで本調子まで仕上げてきた陣営の青写真通り。引き続き、状態面の懸念もなさそうですし、外回り1800mへの距離延長も全く問題ないので、今回も上位争いの可能性に持ち込めるでしょう。
他では、大井から遠征の19年
ロジータ記念V
グランモナハート、19年高知ダービー馬
ナンヨーオボロヅキに、前走佐賀
王冠賞2着
アンバラージュの他地区3頭も上位候補に挙げられそう。前走
JRA函館「
巴賞」ではさすがに追走に苦しんだ地元
ソーディスイズラヴは、パワーが求められる門別ダートなら終い勝負に徹しての上位食い込みに期待を懸けることもできそうです。
発走は20時40分です。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)