19日(日)に
佐賀競馬場で重賞・
吉野ヶ里記念が開催。現在、破竹の11連勝中の
ドラゴンゲート(牡8、佐賀・
三小田幸人厩舎)が出走を予定し、今年は一強ムード。ぐりぐりの大本命に抗う一頭はいるのか?
地方競馬に精通する浅野靖典が展望する。
「7月19日(日)に
佐賀競馬場で行われる
吉野ヶ里記念は、8月12日に予定されているダート
グレード競走・
サマーチャンピオン(JpnIII)につながる重賞。九州地方は集中豪雨の影響が大きくなっていますが、佐賀県も水曜日頃までは雨が続いた状況。昨年の
吉野ヶ里記念の日は大雨で開催が中止になっただけに、これ以上の雨は降らないでほしいところです。
先週末の
佐賀競馬場は、土日ともに不良馬場。その後の天気を考えると、
吉野ヶ里記念も水分を多く含む馬場での実施になりそうです。そうなると先行できるタイプが有利で、
ドラゴンゲートは注目度がさらに上がりそう。
JRA時にダート短距離でオープン特別を含む5勝。その当時に
サマーチャンピオンに出ても、首位争いができたのではと思わせるほどの実績です。その馬が佐賀に移籍したというのなら、11連勝を遂げているのは当然と言ってもいいくらい。このレースを、佐賀所属馬による初めての
サマーチャンピオン制覇への
ステップにしてほしいものです。
ハッピーハッピーも佐賀での移籍初戦から11連勝を飾った実績馬。しかし
JRAでは4戦未勝利ですから、“絶対王者”と比べると見劣る感は否めません。ここは2番手として考えるのが妥当でしょう。
ちなみに今年の
吉野ヶ里記念に登録しているA1クラスの馬は3頭だけ。『
ドラゴンゲートとは戦いたくない』陣営が多いことの裏返しといえるかもしれません。
そんななか、敢然と名乗りを挙げたのが、3歳牝馬ながらA1クラスに格付けされている
ミスカゴシマ。デビュー戦から“
佐賀競馬場では負け知らず”で
九州ダービー栄城賞に臨みましたが、後続の目標にされる展開で3着。佐賀での11連勝は達成できませんでした。
続いて初めてとなる古馬混合戦に挑んだ前走の大分川特別では、見せ場に乏しい内容で7着。それでも他馬より負担重量が軽くなるのはプラスですから、今後のためにも上位争いに期待したいものです。
そのほかの9頭はA2クラスで、最近の成績を見ると強調材料に乏しい印象。そこで登場するのが“小ネタ”です。過去5回の
吉野ヶ里記念では、“4走前が1750m以上だった”という馬が1頭だけ連対しているのです。
今年のメンバー構成は例年と違うので、あてはまるかどうか未知数ですが、この“謎データ”を頭のなかにちょっとだけ入れておく手はあるかもしれません!?」
(文=浅野靖典)
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