「函館2歳S・G3」(18日、函館)
世代最初のJRA重賞を手にしたのは
リンゴアメ。道中4番手追走から、直線で力強く伸びると、先に抜け出した
ルーチェドーロを首差かわした。地元出身の丹内は「ちょっと馬が子どもでしたね。ゲートも道中もフラフラ。でも、直線の伸びは素晴らしいものがありました。新馬戦の前からいいモノを持っていたが、正直、このパフォーマンスとは…」と驚きを隠せなかった。
自身にとっては、史上7人目の函館3重賞の完全制覇に王手。16年の
函館記念を
マイネルミラノで制しており、「残るは
函館スプリントS。来年はそれを獲りに行きたい。お客さんがいなくて、寂しい開催だったけれど、来年、元気な姿で帰ってきます。楽しみにしていてください」と画面の前のファンにアピールした。
今回がデビュー2戦目とキャリアが浅く、幼さが抜け切らないだけに、菊川師は「まだ若くて粗削り。前に馬を置いて競馬をしたかったが、その通り、いい位置で競馬してくれた」と見事なエスコートを絶賛した。
鞍上は「名前もかわいい馬なので、これからたくさんファンができれば」と今後の活躍を期待する。北の大地で一番星に輝いた小柄な牝馬。祭りはこれだけでは終わらせない。
提供:デイリースポーツ