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【クイーンS】オールフォーラヴ手応え 急死から1年のディープにタイトル贈る

デイリースポーツ
  • 2020年07月31日(金) 06時00分
 「クイーンS・G3」(8月2日、札幌)

 19年7月30日、競馬界に多大な功績を残したディープインパクトが急死してから1年。その産駒であるオールフォーラヴが、重賞初制覇を目指す。1月の京都金杯(9着)以来となるが、早くからこの一戦を目標に定め、中間の調整は順調そのもの。中内田厩舎としても、19年覇者のミッキーチャームに続く連覇が懸かる。母レディアルバローザが11年に参戦して6着に敗れた一戦で娘がリベンジを果たし、天国の父にタイトルを届ける。

 現役時代の衝撃的なパフォーマンス、そして種牡馬として数多くのスターホースを輩出。ディープインパクトの偉大な足跡は、年月を重ねても決して色あせることはない。そのDNAを受け継ぐオールフォーラヴが、重賞初Vを目指して北の大地に乗り込んできた。片山助手は「阪神からでも、と思っていたけど、しっかり戻るまで使わないと決めていた。仕上がりはいいし、雰囲気もいいですよ」と確かな手応えを持っての参戦だ。

 父が19年7月30日に急死し、1年が経過した。かつて池江泰郎厩舎に所属していた同助手だけに、「個人的にすごく思い入れのある“池江血統”。何とかタイトルを獲らせてやりたい」と力が入る。父に加え、母レディアルバローザも11年2月の解散までは同厩舎に所属。自らが能力を目の当たりにしてきたからこそ、その血を引く素質馬への期待も自然と高まる。

 「ディープインパクト産駒にもいろいろな馬がいて、この馬は力のあるお母さん(の特徴)が出ている。スピードが上がり過ぎる高速馬場より、洋芝の方がいいと思う」。初の北海道シリーズ参戦だが、血統からも能力発揮に支障はない。

 厩舎としては、19年のミッキーチャームに続く連覇が懸かる。「去年は強気で来たけど、この馬はいいところで競馬を進めてはまるかどうか。勝ってもおかしくないと思うし、特殊な馬場がしっかりとはまれば、ここでも十分に対応できる」と力強い。母が勝てなかったレースを制し、両親から受け継いだ能力を証明する。

提供:デイリースポーツ

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