6月1日の競馬再開後、初めて観客を動員して施行される予定だった8月1日の
グッドウッド開催が、急転直下、無観客での開催となった。
英国では10月1日から、各種スポーツ競技で観客動員が解禁になる見込みで、ここへ向けた試験的な開催が各種目で予定されていた中、競馬は8月1日に
グッドウッド競馬場で行われる開催が、テストケースとして想定されていた。
ところが英国ではここへ来て、一旦は沈静化の兆しを見せていたコ
ロナウイルス感染が再び全土で拡大しつつあり、これを受けてボリス・ジョンソン首相が7月31日に、観客を動員したスポーツ競技のテスト開催の開始を、早くても8月15日まで延期するとの声明を発表。
万全の感染防止対策を施した上で、5千人の観客を動員する準備をしていた
グッドウッド競馬場は、前日になっての方針転換に、政府の決定には理解を示すとしながらも落胆の色を隠せず、急遽無観客となったことで、少なくとも10万
ポンド(約1412万円)の損失を被ると、その見通しを発表している。
(文:合田直弘)