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“マッチョ化”タイムフライヤー「この馬は強い」ルメールが太鼓判/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2020年08月06日(木) 18時00分
 先週クイーンSは1着レッドアネモス→2着ビーチサンバと友道厩舎のワンツー劇。ともに栗東のウッドと坂路で入念に乗り込んでから札幌入り。現地では微調整という過程が見事にハマった印象を受けた。例年なら札幌開催中は調教施設として活用される函館競馬場が、今年はコロナ禍により早々に閉場。函館と異なりウッドチップコースのない札幌でいかに仕上げるか――それが勝負の明暗を分けそうなムードが色濃く漂ってきた。

「施設が充実している函館で仕上げた昨年と違い、今年は違う調整を余儀なくされる。栗東にいてさえ調教は日々試行錯誤ですけど、より柔軟な対応が必要ですね」

 昨年(6着)に続き2年連続でエルムS(日曜=9日、札幌ダート1700メートル)に挑戦するタイムフライヤーの松田国英調教師の弁である。師によれば、前走・マリーンS快勝後、追分ファームリリーバレーに放牧に出したのは、リフレッシュのためではなくダート重賞初制覇への布石でもあった。

「牧場の坂路でしっかり調整して筋肉を大きくするイメージ。芝はシャープさを求められるけど、ダートはまた違いますからね。普通は調教師が騎手に馬をアピールするものだけど、前走後は逆にルメールのほうから“この馬強い”と。マリーンSからの臨戦は過去に好結果が出ているローテーションだけに楽しみ」

 その一方、早くに札幌入りし、丹念に現地調整を続けてきた馬もいる。昨年の3着馬サトノティターンだ。

「輸送で減るタイプだし、イレ込む面もあるから早めに入厩。滞在してからは落ち着いているし、カイバ食いもいいですね」

 こう語るのは担当の齋藤隆介助手。ただ、ウッドチップのない施設で調整は難しくないのか?

「やはり下が硬いダートコースは脚元に負担がかかりやすいし、いつも以上に爪やトモの状態は気にしています。調整も天気や馬場状態を考慮しながらハロー明けに行ったり、追い切りも工夫はしてますね」

 同助手が口にした通り、今年の札幌の調教で求められるのは「ウィズ・コロナ」ならぬ「ウィズ・ダート」。クイーンSは栗東調整組に軍配が上がったが、果たしてダート重賞の今週の結果は? 今年の札幌開催の調整パターンを占う一戦として注目したい。

 (札幌のウィズ馬券野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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