9日に行われる
レパードS(3歳・GIII)の舞台となる新潟ダート1800m。このコースについて解説していく。
新潟競馬場のダートコースは1周1473m、ゴール前直線が354m。新潟競馬場と聞くと広いコースを思い浮かべる人も多いかもしれないが、1周距離は小倉、福島に次ぐ小ささだ。一方でゴール前直線354mは
JRA10場で3番目の長さ。1周距離は短いのに直線は長いというのは、新潟コースが直線とキツいコーナーで構成されているということを意味している。同時開催の札幌コースが、コーナーの占める割合が大きいのとは対照的だ。なお、高低差は0.6mしかないので、ほぼ平坦コースと考えて良い。
新潟ダート1800mはスタンド前の直線入り口からのスタート。初角となる1コーナーまでは400m弱とかなりの距離がある。比較的前半のペースは速くなりやすいが、前述の通り、コーナーがキツく、ほぼ平坦コースでもあるため、前の馬も簡単には止まらない。
実際に
レパードS過去5年の連対馬10頭のうち8頭までが4コーナーを5番手以内で通過しており、能力のある馬が前へ行って踏ん張っている。ただ、パワーを要するダートで長い直線という舞台設定だけに、15年3着の
タマノブリュネット、19年1着
ハヤヤッコ、3着
トイガーなど波乱の使者となるのは得てして差し馬だ。
先週土曜は脚抜きの良い馬場になったこともあり先行有利の傾向が強かったが、良馬場に回復した日曜日は徐々に差し馬の台頭も見られるようになった。梅雨明けして乾燥したダートで行われるのであれば、人気薄の差し馬にも警戒を払いたい。