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【札幌記念】ラッキーライラック陣営が改めて主役宣言!スミヨンが諦めさせない競馬を教えた/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2020年08月20日(木) 19時51分
「格より調子」と言われる夏競馬だが、その格言が当てはまらないのがGII札幌記念(日曜=23日、札幌芝2000メートル)かもしれない。過去10年でGI優勝馬の勝利は2014年ハープスター、昨年ブラストワンピースの2例だが、馬券対象には数多くのGI馬が食い込み底力をアピール。3連単20万円超となった17年のようにGI V馬が不在、もしくは少ない年ほど荒れる傾向は強いのだ。

 さて、その意味でも今年最大の注目を集めるのがGI・3勝馬ラッキーライラックだろう。昨年エリザベス女王杯で復活Vを挙げ、今年の大阪杯では牡馬勢を負かして古馬の頂点に。過酷な物言いをすれば“負けられない一戦”と言えようか。

「確かに受けて立つ立場はきついです。伏兵の立場なら武器ひとつが突破口になるけど、本命馬はひとつの死角が不安とされる。加えて“この馬さえ負かせば”という競馬を周りはしてくるんですから。それでも2歳時からずっとそういうポジションで戦ってきた馬。小回りも洋芝も、現時点でこれといった不安はないですよ」

 改めて主役宣言するのは、ラッキーライラックを担当する丸内永舟助手。前走・宝塚記念は6着完敗ながら、信頼感はどこから生まれる? この問いに同助手が答える。

「前走のような水が浮いて滑る馬場だけは本当に苦手。以前なら“もうや〜めた”という感じで大敗していたと思います。それをしなかったのは、輸送減りして苦しい状況だった香港ヴァーズでスミヨン騎手が“馬に諦めさせない”騎乗をしてくれたから。それ以降、気持ちの部分は確実に強くなっていますよ」

 一方、強敵がいればこそ、ここを飛躍のステップに据えたい馬もいる。ダービーは7着ながら優勝馬コントレイルに次ぐ上がり(34秒1)を記録したブラックホールだ。

「前走は上のステージで戦える脚を見せてくれました。ただ、馬混みで競馬ができないのがずっとウイークポイントになってきた馬。今回は大外ブン回しではなく、違った戦いを挑んでみたいと思っているんです」

 これは主戦の石川裕紀人の弁。放牧を挟み札幌入りした同馬はクビ差しやトモに厚みを増し、春先と一変した迫力を馬体ににじませていた。ただ、肝心の精神面はどうなのか? この問いに担当の三尾一之助手が答える。

「春先は馬房に人が近づくだけで興奮して蹴り上げる姿を見せた馬が、今回はすごくドッシリしている。この落ち着きが実戦でどう出るかです」

 真夏の戦いに懸ける思いは主役も伏兵も同じ。秋への懸け橋となるこの舞台を当方も負けじと熱い気持ちで見守りたい。

(札幌の夏バテ野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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