「
札幌記念・G2」(23日、札幌)
貫禄の走りだ。
ラッキーライラックが19日、馬なりで超抜時計をマークし、万全の仕上がりをアピールした。G1・3勝馬として、ここは力の違いを見せつけるのみ。
札幌の午前6時はまだ肌寒さすら感じるほど。スタンドへ差し込む朝日を
バックに、角馬場でウ
オーミングアップを追えた
ラッキーライラックが最終リハに臨んだ。
丸内助手が注意したのは「(馬場に)飛び込む」と表現する本馬場の入り口だけ。そこを係員の誘導を受けてスムーズにクリアすると、その後は人馬一体となって迫力満点の動きを披露した。
直線は馬場の真ん中を通り、しまい軽く気合をつけられる程度。それでいて、はじき出したタイムは何と6F74秒8-33秒7-11秒7!フットワークの大きさがそこまでの速さを感じさせないが、札幌の洋芝への不安を払しょくするには十分過ぎる内容だった。
驚がくの数字にも、同助手は「真ん中を通って真っすぐに走れるか。そしてきちんと手前を変えられるかどうか。そこが大前提。ノメるところもなく、動きはスムーズ。馬的には“もう終わり?”って感じではないかな」とサラリ。精神的にも「ボケてもピリピリもしていない。ちょうどいい集中力」と納得の表情を見せた。
宝塚記念6着からの再始動。過去にも成績が崩れたケースはあったが、気持ちの切り替えが早く、敗戦が尾を引くタイプではない。「昨年暮れに香港遠征を経験したことが大きい。あれで馬がさらに強くなった。スタートがいいので、小回りは心配していない。たとえ馬場が渋っても、水が浮かなければ大丈夫」と仕上げ人。復活を期すG2戦。反撃態勢は整った。G1・3勝馬として、主役の座は譲れない。
提供:デイリースポーツ