岩手県の小岩井農場で輸入した繁殖牝馬ビューチフルドリーマーを記念し、1975年に牝馬による特別レースとして創設され、2000年に重賞に格上げされている。第46回を数える今年は、昨年の覇者
クレイジーアクセルをはじめ9頭で争われる。
◎に
クレイジーアクセル。昨年のこのレースの覇者で、昨年は交流重賞の
クイーン賞にも優勝して絶好調だった。今年はまだ未勝利も、2走前の
マイルグランプリトライアルが休み明けで3着、前走の
兵庫サマークイーン賞は圧倒的な1番人気に推されたが、大出遅れが響いて5着と敗れたものの、上がりはメンバー中最速と力のあるところを見せた。スタートがポイントとなるが、スムーズに出れば、勝ち負けは必至だ。
〇に
グランモナハート。3走前の
ロジータ記念に優勝し、初勝利が重賞制覇となった。それまでも重賞を含めて堅実に走っており、ポテンシャルは高い。前走の
ノースクイーンCでは逃げて3着に踏ん張っており、ここもスンナリ逃げられれば面白い。
▲に
クオリティスタート。前走の交流重賞
ブリーダーズGCはさすがに歯が立たなかったが、その前に
ヒダカソウC、
ノースクイーンCと2連勝しており、充実している。初コースの水沢が鍵だが、地方馬同士なら地力は上位。もしこのレースに勝てば、GRANDAME JAPAN古馬シーズンのトップに立つ。
△は2頭。
アッキーは昨年のこのレース2着馬。2走前に地方で重賞8勝の強豪
タガノゴールドを破り重賞初制覇。昨年水沢コースを経験しているし、上位争いに食い込めそうだ。もう1頭は2走前の
ノースクイーンCで
クオリティスタートのハナ差の2着となった
アンバラージュ。
昨年の覇者で交流重賞
クイーン賞勝ちのある
クレイジーアクセルが一歩リードの印象もあるが、人気上位馬は実力が拮抗しており、牝馬同士の熱い戦いが繰り広げられそうだ。ビューチフルドリーマーカップは、8月30日(日)、17時40分発走。
(文:佐々木祥恵)