9月1日、
金沢競馬場で重賞・イヌワシ賞(2000m)が行われる。29日に行われる
白山大賞典(JpnIII)
トライアルで、地方全国交流。北海道、岩手、大井、兵庫からそれぞれ1頭の遠征馬を迎え、8頭立てで行われる。
中心は
マーキュリーC(JpnIII)3着の
ランガディア(岩手)。
JRA時代は5勝を挙げたオープン馬で、今春に岩手に移籍すると、地元重賞を3連勝。岩手を代表して出走した前走・
マーキュリーCでは中団インコースを進み、勝負所で外に出すと直線もよく伸びて3着と力を見せた。ここでは頭1つ抜けた存在で、初めての金沢コースも問題ないだろう。
相手筆頭は地元の
ティモシーブルーか。金沢の中長距離では強さを誇り、昨年の
白山大賞典では地方馬最先着の5着で、金沢の今年最初の重賞・金沢ス
プリングCも制覇。その後、利家盃2着、百万石賞3着と重賞で勝ちきれないレースが続いてはいるが、どちらかというと徐々に脚を使うイメージの馬で、百万石賞もじわじわと伸びてはいた。前走の特別戦もきっちり勝っており、ここは地元の意地を見せたいところ。
リンノレジェンド(北海道)は昨年、
黒潮盃(大井)、ダービー
グランプリ(盛岡)、
道営記念(門別)と重賞の中でもハイレベルなレースを3連勝。圧倒的な強さは大きな衝撃を与えた。ところが、今シーズン初戦の
コスモバルク記念は8着と意外な結果。2番手の馬と2頭で後続を10馬身以上離して逃げる形となり、息を入れづらい展開とあっては仕方なかったか。その後は控える競馬も試み、3走前は控えた2番手外から勝利した。もう一段パワーアップしようとしている状態のように感じ、ここでその姿が見られれば、勝利もありそう。
ストーンリバーは
名港盃(名古屋)2着、摂津盃(園田)4着と近走は重賞で好走。展開の助けなどがほしい部分があり、馬場的にもレースのしやすそうな枠に入ったのはプラスではないだろうか。
イヌワシ賞は9月1日金沢11R、16時55分発走予定。
(文=大恵陽子)