「小倉2歳S・G3」(6日、小倉)
“一族”でつかんだ勝利だ。
武豊騎乗の2番人気
メイケイエールが、鮮やかな大外一気でV。無傷の2連勝で重賞初制覇を飾った。
激しい雨が降る中、道中は中団の外めを追走。テン乗りだったが、「全力で走りたがると聞いていたので、落ち着いて走れるように。元気で抑えるのに苦労しました」と名手は振り返る。直線は初めて放たれたステッキにも従順に反応。先に抜け出した
モントライゼをきっちりととらえ、ゴールを貫いた。
新種牡馬
ミッキーアイル産駒の初タイトル。ユタカは「乗り味が抜群。決してスムーズなレースではなかったけど、2戦目でこれだけのレースができた。能力は相当高い。これからが楽しみ」と素材の良さを絶賛する。母は
シラユキヒメの血を受け継ぐ
シロインジャー。自身は鹿毛とはいえ、前日の札幌2歳Sを制した
ソダシに続き“白毛一族”が南北の2歳重賞を制圧した。
“武一族”の絆も深まった。ユタカと、はとこの関係にあたる武英師も、初めての重賞V。今後は未定だが「賞金を加算できたし、春まではクラシック路線になるかな」と大舞台を見据える。
無観客で行われた夏の小倉開催。フィナーレを飾った名手は「厳しい状況の中でも競馬を応援してくれて、楽しんでくれた。なお一層、感謝の気持ちが強くなりました。われわれも秋競馬へ向けて全力で頑張っていきたい」とファンにメッセージを送り、“特別な夏”を締めくくった。
提供:デイリースポーツ