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【セントウルS】ミスターメロディ躍動 リズミカルに“転調”促されグンと加速

デイリースポーツ
  • 2020年09月10日(木) 06時27分
 「セントウルS・G2」(13日、中京)

 復活を目指すミスターメロディが9日、栗東芝で躍動した。抑え気味の入りから、徐々に加速ラップを刻んでいき、馬なりのままラスト1F11秒5と上々の動きを披露。G1初Vを飾った19年の高松宮記念と同じ舞台で存在感を示す。

 輝きを取り戻す。ミスターメロディは岩田望(レースは北村友)を背に栗東芝で単走。テンはゆったりと進め、徐々にペースアップする。直線に向いて軽く促されると、小気味よいピッチ走法でグングンと加速し“転調”。5F64秒2-34秒5-11秒5と絶妙な“ハーモニー”を奏でた。

 鞍上は「力強さがあって良さそうでした。先週ビッシリやって、今週も動けていた」と内容に納得の表情。本来は叩き良化型だが、3カ月ぶりの実戦にも、「今回は休み明けという感じがしません」と状態の良さに太鼓判を押した。

 岩田望は調教パートナーとして何度も騎乗している。昨年の高松宮記念V時の1週前追い切りと比較して、「体も変わってきているし、すごく良くなってきています。もともと完成度の高い馬だったので、ガラッと変わったというよりは、大人っぽくなったという感じ」と高いレベルでの成長を感じ取った。

 前走の安田記念は11着。2年1カ月ぶりのマイル戦、そして直前で中止となったドバイ遠征でのUターン輸送の影響があった。前々走のJBCスプリントも初めての浦和ダートで6着と、近走は力を発揮し切れていない。

 しかし、今回はG1初Vを成し遂げた中京芝6F戦。必然的に期待は高まる。藤原英師も「今までは段取りが悪かったからな。状態は上がってきているし、(コース)適性もある。(スプリンターズSに向けて)まずはここやな」と条件好転にうなずく。完全復活の秋へ、まずは前哨戦をモノにする。

提供:デイリースポーツ

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