「セントウルＳ・Ｇ２」（１３日、中京）

　安田記念８着から巻き返しを図るダノンスマッシュは９日、鋭く反応し、好タイムをマーク。

　貫禄の走りだった。ダノンスマッシュは栗東坂路で単走。ラストは軽く気合をつけながらだったが、キビキビとした脚さばきを披露した。余力十分に、１Ｆごとに速くなる理想的なラップを刻み、４Ｆ５２秒１-３７秒８-１２秒２をマークした。

　１週前の３日にも一番時計となる４Ｆ５１秒１を計時したものの、安田隆師は「先週ビッシリとやったんですが、まだ余裕がある感じに見えましたね。今週でどれだけ絞れるかだと思います」と冷静だ。

　厳しめのジャッジは、期待の大きさとＧ１の舞台を強く意識するからこそ。「１０月４日をいい形で迎えられるようにやりたい」と、昨年３着に敗れたスプリンターズＳ制覇を見据えている。

「馬自身は気持ちも体も成長しています」と指揮官は確かな手応えも感じている。「前走は頑張っていたけど、千六はこの馬には長かった。今回は千二。ジョッキーがうまくリードしてくれると思う」と、連続騎乗となる三浦の手腕に託す構え。６度目の重賞Ｖで、念願のＧ１初制覇に王手をかけたいところだ。

提供：デイリースポーツ