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【紫苑S コース解説】スタート直後とゴール前、二度、急坂を上るタフなコース

  • 2020年09月12日(土) 10時00分
 12日に行われる紫苑S(3歳・牝・GIII)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。

 なお、中山競馬場の芝コースは内回りと外回りがあるが、芝2000mは内回りを使用する。

 中山競馬の1周距離は内回りが1667.1m、外回りが1839.7m。その特徴は全体の高低差で、5.3mは日本最大となる。また四大場でありながら、ゴール前直線が310mしかない点はしっかり頭に入れておきたい。

 中山芝2000mはホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになり、3歳牝馬にとっては非常にタフな舞台設定といえる。

 4回中山は前半5日間はBコース、後半4日間はCコースで開催され、Aコースは有馬記念が行われる5回開催まで温存される。したがって紫苑Sは4回中山開幕初日でBコース使用1日目ということになる。中山は通常はオーバーシードで行われるが、この4回開催は野芝100%で行われる。夏場に養生され、芝の状態は良く、速い時計が記録されるのが、秋の中山開催の特徴だ。実際、昨年の紫苑Sは1.58.3で決着し、翌日の京成杯AHでは1.30.3の日本レコードが記録されている。JRAの馬場情報によると「芝の生育は概ね順調で全体的に良好な状態」とあり、今年も高速決着の可能性が高い。

 とはいえ、近年は、シャタリングやエアレーションなどの影響で開幕週から時計を要する差し決着になる場合も。実際の走破タイムや決まり手をしっかり確認して臨みたい。

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