勢いが止まらない。
杉山晴紀調教師(38)=栗東=が6日の小倉4Rを制し、16年10月の厩舎開業から3年11カ月でJRA通算100勝を達成した。
この記念すべき100勝目は、ただの
メモリアルVではなかった。勝ったのは連闘で挑んだ
エトヴァス。負けると後がない最後の3歳未勝利戦だった。「ここは調教師、スタッフ、騎手が何が何でもとすごく意識をしていた。高倉も1週間この馬のことを考えてくれていた。本当に勝ち切れて良かった」。チーム一丸でつかんだこの勝利の喜びは、節目を迎えたこと以上に格別なものだったようだ。
デアリングタクトが春に無敗の牝馬2冠を達成したこともあって、厩舎への注目度は高まるばかり。「あの馬のおかげで、みんなの
モチベーションがすごく上がっている。それは馬にも伝わりますからね」と、相乗効果で厩舎全体が上昇気流に乗っている。
「人生の中でも今がやりがいのある時期。次の1勝を目指すだけです」。今週は、紫苑Sの
ミスニューヨークを筆頭に8頭を送り出し、“勝利”の2文字を追い求める。新進気鋭の若手調教師から目が離せない。(デイリースポーツ・山本裕貴)
提供:デイリースポーツ