11月8日に北米のケンタッキー州で開催される「ファシグティプトン・ノヴェンバーセール」に、モノモイガール(牝5、父タピザー)、
ミッドナイトビズー(牝5、父ミッドナイトルート)、ウニ(牝6、父モアザンレディ)という、3頭のチャンピオン牝馬が上場されることが明らかになった。
2018年にG1・BCディスタフ(d9F)を含めて5つのG1を制し、
最優秀3歳牝馬の座に輝いたのがモノモイガールだ。疝痛に見舞われたり、飛節を傷めたりして4歳シーズンは全休したが、5歳になった今季に復活。無敗の3連勝で9月4日に
チャーチルダウンズで行われたG1ラトロワンヌS(d8.5F)を制し、次走は11月7日にキーンランドで行われるG1・BCディスタフに向かう予定だ。
2019年にG1パーソナルエンスンS(d9F)など3つのG1を制し、最優秀古牝馬のタイトルを手にしたのが
ミッドナイトビズーだ。今年春にはサウジアラビアに遠征し、サウジC(d1800m)で最強古馬
マキシマムセキュリティの2着に健闘。この後は、10月4日にキーンランドで行われるG1・
スピンスターS(d9F)から、G1・BCディスタフに向かうことになっている。
2019年秋に、キーンランド芝1マイルのトラックレコードを樹立してG1・
ファーストレディS(芝8F)を制したのに続き、牡馬を撃破してG1・
BCマイル(芝8F)を制し、最優秀芝牝馬に選出されたのがウニだ。今季はここまで2戦し連敗を喫しているが、この後は、10月3日のG1
ファーストレディSから11月7日のG1・
BCマイルで、前年の再現を狙っている。
大物牝馬を巡り、世界の大手牧場による激しい争奪戦が展開されそうだ。
(文:合田直弘)