秋華賞へ向けた有力馬が多く参戦してくるが、あまり堅い決着にはならないことが多い一戦。
トライアルであるということ、そして牡馬と比べると牝馬は浮き沈みが激しいことから、春の戦績をそのまま鵜呑みに出来ない面もあるのだろう。そして、今年は中京開催ということが予想をさらに難しくさせている。
1.軽量馬が中心か
過去10年、馬体重480kg以上だった馬が3着以内に入ったケースはゼロ。昨年3番人気で6着の
スイープセレリタスは492kg、17年1番人気6着の
ファンディーナは526kg、2番人気7着の
モズカッチャンは482kgだった。
2.末脚が要求されるだろう
17年には
ファンディーナが1番人気で6着、
桜花賞馬
レーヌミノルが9着。15年には
桜花賞馬
レッツゴードンキが4着など、逃げ・先行で実績を残してきた馬は苦戦する傾向にある。今年は中京開催だが、直線が長いコースでの
トライアルであることは変わりなく、前半から極端にペースが速くなるとは考えにくいため、阪神開催時同様末脚が求められるレースになると想定しておきたい。
3.注目の種牡馬は
15年以降に行われた牝馬限定の中京芝2000mの成績を種牡馬の着別度数別で見てみると、1位は
父キングカメハメハで[8-8-2-21]の複勝率46.2%、以下、
ハーツクライ、
ゼンノロブロイ、
ディープインパクト、
ステイゴールドと
サンデーサイレンス系の種牡馬が続く。なお、
父ディープインパクトは[2-9-8-40]で、複勝率32.2%にもかかわらず勝率は3.4%と取りこぼしが多い印象。
クラヴァシュドールは
オークスで15着と大敗を喫してしまったが、一気の距離延長への戸惑いやタフな馬場だった
桜花賞の反動等があったのかもしれない。それまでは安定して好走しており、2歳時には
サリオスに食らいつく末脚を発揮した実績もある。入厩後の動きを見るにリフレッシュ効果でしっかり立て直されてきており、実戦でも巻き返しを期待したい。