オーナーズ「ヒポファイル・ブラッドストック」が9月14日より1歳馬(2019年産)の募集を開始した。
オーナーズとは、馬主資格保持者が
JRAでは1頭につき最大10名、
地方競馬は最大20名で共有するシステムで、老舗の社台グループオーナーズやレックスプロなどからはGI馬も誕生している。
ヒポファイル・ブラッドストック・オーナーズは栄進牧場元場長の今村明浩氏(株式会社ヒポファイル・ブラッドストック代表取締役)と、ダーレー・
ジャパン・
ファーム代表を経て三嶋牧場に戻った三嶋健一郎氏が中心のオーナーズで、現4歳世代が第1期生だ。
3歳と4歳世代では募集馬15頭のうち40%にあたる6頭が勝ち上がり、4歳世代にいたっては半数が募集総額を上回る賞金を稼いでいる。中でも、募集総額1188万円の
パレニア(現4歳、父キングズベスト)は3勝を挙げ、獲得賞金は3530万円。
オレンジペコ(現3歳、
父マジェスティックウォリアー)も
武豊騎手を背に新馬勝ちを収め、9月5日札幌9Rで
武豊騎手と通算6度目のコンビで2勝目を挙げた。
今年の1歳世代の募集総額の平均は
JRAで一口約87万円、
地方競馬で一口約31万円とリーズナブルながら、日高地方を中心に今村氏と三嶋氏が幅広いネットワークを生かして選りすぐった素材は、夏のセールに上場されても好評を博したことだろう。特に今年は名門・社台
ファームや
キタサンブラックを生産した
ヤナガワ牧場、
紫苑Sを勝った
マルターズディオサを生産した天羽禮治牧場など、高い実績をもつ牧場の生産馬たちが出揃い、預託厩舎もGI馬
インティを管理する
野中賢二厩舎を始め中央・地方ともに厩舎のレベルが高いのも特徴だ。
競走馬の価格は近年、上昇傾向にあり、コ
ロナ禍の今年であってもセリは好調な売れ行きを見せている。そのため、個人で1頭を所有することはハードルが高いことや、
JRAでは1年間登録馬がいないと馬主登録が抹消されてしまうことなどから、オーナーズの需要は高まっている。
リーズナブルで堅実な成績を残すヒポファイル・ブラッドストックの今年の募集馬詳細や現役馬の近況については公式HP(
http://hb-l.jp/)を参照いただきたい。
●新規募集(1歳世代)●
【
JRAオーナーズ】全10口
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ベアフルートの2019(父
ストロングリターン)
生産者:天羽禮治牧場
牡、93.5万円(10口) 残り6口
栗東・
野中賢二厩舎予定
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ミスアイーカメの2019(父
パドトロワ)
生産者:山際牧場
牡、93.5万円(10口) 残り8口
栗東・
高橋亮厩舎予定
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ウエストローズの2019(父
リオンディーズ)
牡、82.5万円(10口) 残り8口
生産者:村上欽哉牧場
美浦・
黒岩陽一厩舎予定
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フミノアマゾンの2019(
父マジェスティックウォリアー)
牝、77万円(10口) 残り1口
生産者:谷口牧場
栗東・
田中克典厩舎予定
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メイショウブルックの2019(父
ホッコータルマエ)
牝、82.5万円(10口) 残り5口
生産者:三嶋牧場
栗東・
北出成人厩舎予定
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ラブミーニキータの2019(父
ザファクター)
牝、77万円(10口) 残り6口
生産者:
ヤナガワ牧場
栗東・
坂口智康厩舎予定
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ミラクルワウの2019(父
ミッキーアイル)
牝、99万円(10口) 残り6口
生産者:社台
ファーム
栗東・
上村洋行厩舎予定
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ラッキーダイスの2019(
父バゴ)
牝、93.5万円(10口) 満口
生産者:三村卓也
栗東・
辻野泰之厩舎予定
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デイジーギャルの2019(
父マジェスティックウォリアー)
牝、88万円(10口) 残り4口
生産者:大島牧場
栗東・
石橋守厩舎予定
【
地方競馬オーナーズ】全20口
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ラヴィーゲランの2019(父
トビーズコーナー)
牝、30万2500円 残り12口
生産者:白井牧場
大井・
米田英世厩舎予定
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ユメノハコブネの2019(
父メイショウボーラー)
牝、33万円 残り11口
生産者:浜本牧場
北海道・
角川秀樹厩舎予定