「
野路菊S」(19日、中京)
“絆”で連勝だ。新馬戦を快勝した
ダディーズビビッド。新馬戦は2番手から運ぶと、追うごとに伸びて前をとらえて、半馬身差かわした。
「能力だけで勝ってくれた。先々が楽しみ」と性能の良さをたたえたのは、レース後の
武豊。着差以上の勝ちっぷりに、千田師も「豊さんが追い切りに乗って“背中がいい”と。あれだけのジョッキーが言うんだから期待していましたよ」と振り返る。
前走後はいったん放牧に出て英気を養い、今回は3カ月半ぶり。「リフレッシュさせた。もう少し背が伸びてほしかったけど、2歳にしては大人で手が掛からない。大人という点では今の2歳同士なら上だと思う」。トレーナーは扱いやすさに胸を張る。
2年目を迎える
キズナ産駒。先週は
マルターズディオサが紫苑Sを制すなど。評価が高い。「豊さんがレース内容を評価してくれているのはうれしい。
キズナに乗ったジョッキーですからね」と父の背を知る鞍上に思いを託す。
武豊が騎手課程の3期生なら、千田師はひとつ下の4期生だ。「お世話になりっぱなしです。一緒にアメリカに行った仲なので。こういう馬で豊さんとアメリカに行けたらな、って思う」。新馬勝ちはまだ序章。その先に描く夢へ-。かつて渡米して武者修行した2人が、タッグで2勝目を狙う。
提供:デイリースポーツ