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【セントライト記念】ダノンファスト芝でも速いぞ!砂で全連対 可能性広げる再挑戦

デイリースポーツ
  • 2020年09月16日(水) 06時00分
 「セントライト記念・G2」(21日、中山)

 成長を見せるダノンファストが、再び芝の舞台に戻って同世代のライバルを相手に力試しだ。デビューからダートを含めて7戦、まだ馬券圏内を外したことのない堅実派。相手強化は承知の上、芝の中距離路線を含め、今後の進路を選択する重要な戦いとなる。

 ダートで実績を重ねてきたダノンファストが、菊花賞トライアルにエントリーした。デビュー戦、2戦目と芝で3・3着。好メンバーを相手に差のない競馬だった。父は04年NHKマイルC&ダービー覇者のキングカメハメハ、母も11年フェアリーSを制したダンスファンタジア。血統背景から芝路線を歩みそうだが、3戦目以降はダート路線へ転向した。

「緩さがあって、さばきも硬かったから無難にダートを使ってきた」と菊沢師。その後は1・2・1・2・1着とオール連対の活躍を続け、「それが思いの外、走ったからビックリだよ」と目を丸くする。

 前々走の青竜Sでは、次戦のユニコーンSで2着のデュードヴァンに首差2着。「まだヨチヨチした走りで、どうかなあと思ってたから、2着でも、という感じだったね」と振り返った。

 19年12月の未勝利戦以来の芝は強敵がそろった。トレーナーは「春に比べて馬体がひと回り大きくなって、だいぶしっかりしてきたからね」と参戦の理由を明かし、「折り合いも問題ないし、右回りの方が手前やバランスの関係から走りが全然違う」と舞台設定にも好印象を抱く。

 現時点で本番への参戦予定はないが、今後を占う意味でも重要とみている。「もう少しパワーをつけないと。権利を獲ったら?芝2000メートルあたりの重賞で楽しみが出てくるんじゃないかな」と笑う。デビュー以来、手綱を取る義兄・横山典の手綱で、クラシック最終戦を目指すライバルたちにひと泡吹かせ、自身の可能性を広げる。

提供:デイリースポーツ

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