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モーリス産駒の真打ち候補ルペルカーリア 友道調教師は確かな手応え/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2020年09月23日(水) 20時36分
 ドゥラメンテと並び、新種牡馬の二枚看板として大きな期待と注目を集めるモーリス。出だしこそ少々苦戦したが8月以降は着実に勝ち星を積み上げ、気が付けば今年の2歳リーディングトップの座に(21日終了時点)。評判通りの活躍にPOGファンは胸を躍らせ、さらなる大物の登場を待ち望んでいることだろう。

 そんなファンの熱い期待に応えるべく近日デビューを予定しているのが、モーリス産駒の真打ち候補ルペルカーリア(牡・友道)。母は名牝シーザリオで、兄姉にはサートゥルナーリアエピファネイアリオンディーズとGI馬がずらりと並ぶ日本屈指の良血だ。

 同馬は函館でゲート試験をパスした後、8月21日に栗東トレセンに入厩。稽古ではそれほど目立つ時計を出していなかったが、17日の追い切りは福永を乗せてウッド6ハロン83.0-12.5秒。初めてしっかり負荷を掛けられるとウーリリネプチュナイトのオープン馬(ネプチュナイトは障害)2頭を相手に堂々の1馬身先着を決めた。

 デビュー前の追い切りといえば、併せ馬のパートナーをぶっちぎり、さらに隣にいたGI馬ペルシアンナイトに食らいつき、トレセン関係者の度肝を抜いた半兄サートゥルナーリアの逸話を思い出す。ルペルカーリアは4月28日と遅めの生まれだけにその時と同じくらいのインパクト…とまでは言わないが、素質の片鱗を感じさせる動きで将来性の高さをアピール。見守った友道調教師も「もともとやれば動ける血統ですし、そういった雰囲気はここまでもありましたからね。こちらの思惑通り動いてくれましたし、これでスイッチが入ると思います」と確かな手応えを口にした。

 シーザリオの血統には特有の前向きさがあるものの、ルペルカーリアについては「ゴーサインを出せば…というタイプ。ガツッといく感じではない。折り合いはつきます」(友道調教師)。父モーリスは2歳10月にデビュー勝ちしているものの、本格化したのは4歳になってからという晩成型。その遅咲きの血が、気性面にいい影響を与えていると捉えたい。

 デビューは「今週の追い切りを見て」と流動的だが、早ければ27日の中京芝2000メートルとなる予定。2歳時からエンジン全開というタイプではないだろうが、それでも血のポテンシャルを持ってすれば…来春が楽しみになるレースを見せてくれるだろう。数々の名馬を送り出してきた母シーザリオの11番子。新たなスター誕生の瞬間を楽しみに待ちたい。

(西谷哲生)

東京スポーツ

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