「
神戸新聞杯・G2」(27日、中京)
秋初戦を迎える
コントレイルが23日、栗東坂路で最終リハ。闘志みなぎる圧巻のフットワークで駆け上がり、春からの成長を誇示した。05年の
父ディープインパクト以来となる、史上3頭目の無敗三冠達成へ、ここでつまずくわけにはいかない。
偉大な
父ディープインパクト以来、15年ぶりの無敗三冠奪取へ視界は良好だ。
コントレイルは朝一番の栗東坂路に登場。序盤はがっちりと手綱を押さえて進み、気合をつけられると瞬時にエンジン点火。弾むように、飛ぶように、闘志みなぎる圧巻のフットワークで駆け上がった。4F51秒6-37秒3-12秒5。自身2番目に速いタイムをマークし、春からの成長を誇示した。
動きを見守った矢作師は「明らかに先週でスイッチが入ったね。追い切りは問題ない」と合格点。騎乗した金羅助手は「予定は4F52〜53秒だったけど」とやや苦笑いだったが、「当週追いは毎回単走。自然と時計は速くなりますが、目いっぱいではないですから。気持ちは乗ってきていると思います」と戦闘態勢が整ったことを強調した。図らずも速い時計が出てしまうのは高い能力の証明だ。
ダービー勝利後は鳥取県の大山ヒルズで疲れを癒やし、9月4日に栗東トレセンへ帰厩。主戦の福永と矢作師が口をそろえて「見た目にはあまり変わったところはない」と話したように、外見での大きな変化こそなかったが、目に見えない部分ではしっかりと進化を遂げていた。「
バランスはさらに良くなった」とはトレーナー。また、1週前追いにまたがった福永も「トモが力強くなっていた」と確かな手応え。馬体に大きな変動がないのは父と同じ。その中でも、しっかりと成長曲線を描いている。
「もちろん目標は
菊花賞」と指揮官。あくまでも本番は次だが、「しっかり仕上げたつもり。結果を残してつなげてほしい」と気合が入る。まずは目の前の始動戦。歴史的名馬へは、まだ道半ば。ここで負けるわけにはいかない。
提供:デイリースポーツ