「魁!海外馬券塾」(23日)
例年とは時期もレース順も変わった20年の米国三冠ロードは、初戦のベルモントS(ダート1800メートル)を断然人気のティズザローが勝ち、2冠目の
ケンタッキーダービー(ダート2000メートル)では、そのティズザローを
オーセンティックが撃破。そして、10月3日の
プリークネスS(ダート1900メートル)で最終戦を迎える。
ケンタッキーダービーでは大外18番枠の
オーセンティックが先手を取り、17番枠のティズザローが4角手前でこれに並び掛けたものの、直線で二の脚を使った
オーセンティックが振り切った。勝ち馬の並ばれてからの勝負根性が勝敗を分けた印象だ。外枠の不利を覆した両馬が、20年の米国3歳馬の2強であることは間違いなく、三冠目のここが雌雄を決する舞台となる。
ティズザローは今回も
オーセンティックを追い掛ける形が予想されるが、一気にまくり切る競馬ができれば十分に勝ち目はある。
ケンタッキーダービーで人気薄ながら3着に入った
ミスタービッグニュース、同レースを直前で回避したアートコレクターとサウザンドワーズ、ケンタッキー
オークス2着の牝馬
スイススカイダイバーら、伏兵陣の層も厚い米国三冠の最終戦にぜひご注目いただきたい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ