今日1日、
園田競馬場で重賞・姫山
菊花賞(1700m)が行われる。南関東・北陸・東海・近畿交流の一戦で、浦和から2頭、笠松から1頭を迎えた11頭立てで行われる。
中心は
JRA時代に
マーチS勝ちのある
センチュリオン(浦和)。昨春、浦和に移籍後は南関東の重賞で2着3回、3着2回とタイトルへあと一歩まできている。特に昨年の
JBCクラシックでは
チュウワウィザード、
オメガパフュームに続く3着と地力の高さを見せた。ここ2走はマイルで後方からとなるも、上がりの脚はしっかり使っている。園田は初めてとなるが、地元・浦和で小回りコースを経験しているため、問題はないだろう。
対抗は地元のジンギ。春の兵庫大賞典は初の古馬重賞で、今後への試金石になると思われたが、いきなり2着に健闘すると、8月の摂津盃を制覇。兵庫では3歳で重賞制覇など活躍しながらも、古馬混合になるとなかなか勝ち切れない馬も多い中、いきなり頭角を現した。ここでも間違いなく上位争いをするだろう。元々は
JRAで競走馬登録を受けていたが、前進気勢が乏しく、未出走のまま兵庫へ移籍した馬。それゆえ乗り難しい一面もあり、主戦の
田中学騎手が騎乗停止により、
赤岡修次騎手(高知)へ乗り替わる点がどうかだが、当地では「優勝請負人」とも言われる一人。その手綱さばきにも注目したい。
展開としては、今春1400mを使われてきた
マイタイザンの逃げが予想される。元々、中距離でも逃げて強さを発揮してきた馬が、短距離を使われたことで行きっぷりも良くなっているはず。その後ろにジンギや
エイシンニシパといった有力馬が続くことを考えると、向正面で早めにレースが動く可能性も考えられる。そうなると、展開が向きそうな1頭が
マイフォルテ。
ディープインパクト産駒の末脚が持ち味の馬で、2500mの
オグリキャップ記念を勝っているように、1700mはやや短い気もするが、流れを味方につけられれば面白い存在。
重賞10勝を挙げる
エイシンニシパも7歳ながらまだまだ健在。前走・
名港盃は展開のアヤもあって早め先頭に立つ形になったが、1、2着馬より道中は外々を回っての3着。ここでの巻き返しを狙う。
姫山
菊花賞は10月1日園田11R、16時05分発走予定。
(文:大恵陽子)