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凱旋門賞・仏G1」(4日、パリロンシャン)
JRAは4日、
凱旋門賞に出走を予定していた愛国のA・オブライエン厩舎に所属するジャパン(牡4歳)、ソヴリン(牡4歳)、
モーグル(牡3歳)、
サーペンタイン(牡3歳)の4頭が出走を取り消したと発表した。
同厩舎が使用している「ゲイン社」の飼料から、禁止薬物で家畜の増体重などに用いる「ジルパテロール」が検出されたことが判明。1日に同社から報告を受け、4頭の尿検査を行ったところ、フランスの研究所での検査で全馬が陽性となった。
A・オブライエン師は英国のレーシングポスト電子版に「走っても大丈夫だった可能性はあるが、確信が持てなかった」と胸の内を語った。
ジャパンに騎乗予定だった
武豊にとっても、非常に残念な結果となった。同馬は
クールモアと松島正昭氏が代表を務める(株)キーファーズの所有馬。陣営からオファーを受けたユタカは「
クールモアグループの馬で参戦するのは初めて。しっかり準備をしていきます」と抱負を語っていた。
1日から5日までの海外渡航届を提出。帰国しても2週間は隔離生活をしなければならず、その期間は国内で騎乗ができないという状況下での渡仏。それだけ、この大舞台に立つことに対して、並々ならぬ意欲を見せていた。
提供:デイリースポーツ