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4回東京開幕週に藤沢和厩舎の2歳馬が大攻勢!いずれも鞍上ルメールで大器の予感/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2020年10月07日(水) 18時42分
 GIIIサウジアラビアRC(10日=東京芝1600メートル)は今年で6回目で、まだ歴史は浅いが、2017年以降の勝ち馬はダノンプレミアムグランアレグリアサリオスと後にGIタイトルを奪取した面々が名を連ねる。先々を占う「出世レース」としての地位をすでに確立したと言っていいのでは。

 とりわけ藤沢和厩舎は例年、2歳馬が大攻勢をかける開催なのもあって、前述通り一昨年にグランアレグリアが制覇しただけではなく、昨年はアブソルティスモが3着。今年のキングストンボーイに対する期待も当然、大きなものがあろう。

 先輩2頭が6月の東京開幕週デビューだったのに対して、キングストンボーイは少々時期を遅くした8月の札幌でデビュー戦(芝1800メートル)を迎えた。春に美浦入りを済ませながらも、そのままデビューへと向かうことはなく、例年とは違う出走態勢を敷いたのだ。

 調整期間を十分に取ったことでキングストンボーイはルメールを背に初戦を制したものの、その内容は褒められたものではなかった。道中の折り合いが不安定だっただけではなく、直線でも右に左にヨレつつ何とか叩き合いをクビ差で制した形。まさに“幼さ満点”のレースぶりだった。

「まだ馬がガキだよな。ただ秘めているものはすごい。キャンターからしていいもんな。クラシックを意識できる馬。ルメールが絶賛しているのも分かるよ」と藤沢和調教師は1週前追い切りを終えた翌日(1日)の北馬場で調整を見つめながら、そう口にした。2戦目で潜在能力全開となれば…。キングストンボーイの重賞での走りに期待が高まる一方で、藤沢和厩舎は新馬戦にも注目馬を2頭送り込む。

 アルマドラード(牡=父キングカメハメハ母ラドラーダ)は鞍上ルメールで日曜(11日)芝2000メートルを予定。兄にレイデオロがいる言わずもがなの良血だ。「きょうだいの中では一番距離が持ちそう。レイデオロは(気性的に)難しい面が多かったけど、この馬は燃えない、割と穏やかな気性」とトレーナー。4回東京開幕週の芝2000メートルでのデビューはレイデオロと同じ。満を持しての出走だ。

 そしてもう一頭、土曜(10日)芝1600メートルを同じくルメールで予定しているのがシルバースピリット(牡=父ディープインパクト母クライシスオブスピリット)で、「これもいい感じなんだよな」と藤沢和調教師の評価はアルマドラードと“甲乙つけがたし”といったところ。藤沢和厩舎の「厩舎力」をたっぷりと見せつけられる週末になりそうだ。

(立川敬太)

東京スポーツ

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