「
毎日王冠・G2」(11日、東京)
ダービー4着の
サトノインプレッサが7日、栗東CWで長めから追われる意欲的な内容。春シーズンは脚元の不安で満足のいく状態ではなかったが、きっちり攻め抜いた今回は秘めた素質をフルに発揮しそうだ。
サトノインプレッサは坂井(レースは戸崎圭)を背に栗東CWで単走。柔軟性に富んだフットワークを繰り出し、低い重心を保ちながら巧みに首を使う。コーナリングも滑らかだ。6F81秒7-39秒3-12秒8をマーク。見届けた矢作師は「あまり調教は動けるタイプではないのですが、先週負荷をかけましたからね。その分、良くなってきていると思います」と成長ぶりにうなずく。
両前脚のソエのため坂路中心の加減しながらの調整だった春に比べれば、調教内容は格段に強度の内容が増した。1週前の9月30日には、栗東CWで
京都大賞典に出走予定の
タイセイトレイルの胸を借りて6F81秒6を記録。コースでこれだけのケイコをこなせるようになったことが、進化を証明する。
トレーナーは「ダービーは最内枠を生かしていいレースをしてくれました。折り合い面に難しいところがあるので、距離的にはマイルから1800メートルがベストでしょう。ですから、ここに合わせてきました」と秋初戦へ静かに闘志を燃やす。
母サプレザは欧州の芝1600メートルG1を3勝した名マイラー。「背が伸びて、いい感じで筋肉がついてきましたね。伸びしろは大きいですし、G1級の素質を持っていますから。ここでどれだけの競馬ができるか、楽しみにしています」と指揮官は大きな期待を持って送り出す。初の古馬との対戦、そしてダービー2着の
サリオスとの再戦。大舞台を見据えて、能力を全開させる。
提供:デイリースポーツ