「
京都大賞典・G2」(11日、京都)
宝塚記念2着以来となる
キセキが7日、栗東坂路で最終リハ。力強く駆け上がり、上々の仕上がりをアピールした。17年の
菊花賞を制して以来、しばらく勝ち星から遠ざかっているが、実力は誰もが認めるところ。V発進を決め、秋の飛躍に弾みをつけたい。
キセキが併せ馬をしたのは一体、いつ以来だろうか?気になって調べてみると、何と17年
菊花賞の最終追い切り以来。しかも当時は芝で馬なり、今回は栗東坂路でビッシリと、かなりレアなケースだ。
清山助手が騎乗し、先行する
アールジオール(4歳2勝クラス)を追走。馬体を合わせると、左ステッキが2発入り、続けて右ステッキも2発。最後は見せムチで集中力を持続させ、ゴール前で1馬身先着を果たした。
4F52秒8-38秒4-12秒7に、角居師は「先週、長めから追った時の反応が鈍かったので、しっかりやりました」と調教の経緯を説明。その上で「間隔があいているので、前に目標を置いて併せ馬を。坂路だとス
トライドが大きいので時計は出ませんが、気合を乗せる意味でしっかりやりました」と話し、上々の動きを見届けて力強くうなずいた。
1週前追い切りでは新コンビを組む浜中が騎乗し、ゲート練習も施す念の入れよう。「先週、癖をつかんでもらって。ゲート練習は特に問題はなかった」と指揮官は順調さを強調する。レースについては「注文を付けると難しい馬。浜中君に任せます」とダービージョッキーの手腕に託した。あくまでも目標は先だが「本番へ向けて、しっかりとした走りができれば」と期待の弁。“闘魂注入”で気合が入った
キセキが、秋初戦から貫禄を示す。
提供:デイリースポーツ