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【毎日王冠予想】 “気象予想”が弾き出した3つの激走条件! 波乱傾向も見え隠れする、伝統の中距離重賞で狙えるのは?/JRAレース展望

  • 2020年10月09日(金) 18時33分
 私は気象予報士という職業を生かし、季節馬激走予想を行っています。まずレース当日の気温を12度未満の「寒」、12度以上18度未満の「涼」、18度以上25度未満の「暖」、25度以上30度未満の「暑」、30度以上を「酷暑」とした5段階区分けし、配当妙味のある季節馬を特定。

 さらにJRAの馬場発表をもとに馬場状態を解析、分類します。それらの独自情報を活用し、それぞれの気候・馬場に合った穴馬を抽出。ここでは、過去10年の気候成績から激走馬の傾向を分析。当日気候レベルを想定し、激走が期待できる馬を抽出しました。

【気候「暖」の結果と距離適性で見極める】

 71回目の開催となる伝統の一戦、毎日王冠。昨年は堅い決着となりましたが、過去10年で3連単30万超の高配当が3度飛び出すなど波乱の可能性を秘めています。また、今年は台風14号の影響により、馬場が悪化する見込みとなっています。ここでは過去10年の気候成績と馬場実績を中心に、激走候補を抽出していきます。

 まず過去10年の勝ち馬と人気の関係を見ると、1番人気は6勝を挙げており、近5年は[4-0-0-1]と優秀。激走馬は過去10年で11頭。10年は馬券内3頭、14年は連対馬2頭が激走馬となっています。

 今年の毎日王冠で注目すべきポイントは3点。まずは、激走馬11頭中6頭が「重賞+気候『暖』で連対実績がある」という点です。10年に6番人気で勝利したアリゼオは、同年のスプリングSを勝っていましたし、15年に7番人気で3着したイスラボニータは、前年のセントライト記念で勝利。18年の3着馬キセキ(6番人気)は、前年の菊花賞を制していました。

 2点目は、激走馬11頭中6頭が「重賞芝1800mで連対または激走実績がある」点です。前述した例で取り上げると、アリゼオは同年のスプリングSを2番人気で優勝。イスラボニータは前年の共同通信杯を1番人気で勝っています。キセキにしても、前年の毎日杯で7番人気ながら3着に食い込んでいます。

 最後に、「稍重となった2年間で馬券内6頭が上がり33-34秒台」という点。10年の勝ち馬アリゼオは34秒5、同2着のエイシンアポロン、同3着のネヴァブションも34秒台の脚を使っています。16年は勝利したルージュバックの33秒4をはじめとして、2着のアンビシャス、3着ヒストリカルといずれも33秒台の上がりを記録しています。

 以上をふまえた、今年の激走注目馬は3頭。まずはダイワキャグニー。前走は不良のエプソムCで快勝。気候「暖」の東京1800mで4勝を挙げている点は、まさに激走馬の条件にピッタリです。

 続いては、アイスストーム。気候「暖」の東京1800mで[2-0-1-1]と好成績を残しています。メイSでは、上がり33秒3で勝利している点も見逃せません。

 サンレイポケットは気候『暖』で連続激走の実績があり、稍重-不良の馬場では[1-1-0-0]と優秀な成績です。
(文=三宅誠)

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