1998年、3歳(現2歳)の牝馬によるダート
グレード競走として創設された。開催場と距離は幾度かの変遷を経て、2009年からは
門別競馬場の1200mで施行されている。第23回を迎える今年は、新馬、
すずらん賞と2連勝の
ラストリージョら
JRAから4頭、ホッカイドウ競馬からは4連勝中の
ソロユニットら12頭が参戦して行われる。
◎に
ソロユニット。デビュー戦こそ2着に敗れたものの、その後は4連勝と波に乗る。特に前走の重賞・
リリーカップでは、2着馬に7馬身差をつけた上に好タイムを叩き出して力の違いを見せつけた。
JRA勢との力の比較は難しいが、前走の競馬内容からはここは当然勝ち負けになるだろう。半姉の
アザワクは昨年のこのレースで2着に入った後も活躍をしており、血統的にも楽しみが大きい。
○に
ラストリージョ。前走、芝の
すずらん賞で、ホッカイドウ競馬の
クローリスノキセキをハナ差退け優勝。芝ダート兼用の
アグネスデジタルの産駒で、新馬戦ではダートで勝っているように、ダート替わりは何ら問題ない。
ソロユニットとの力比べを期待したい。
▲に
クローリスノキセキ。初芝の
すずらん賞でハナ差の2着に健闘。芝も良いのだろうが、新馬、
カーネリアン特別とダートで連勝しているし、前々走のターフチャレンジIIでは、勝った
ハッピーホンコン、2着のリーチとは差のない競馬で3着に入っており、この世代では上位の力があるのは間違いない。
△は2頭。
マーサマイディアは2走前に重賞・フルールカップを制しており、地力は上。前走の
フローラルカップは1600mが響いたようで、勝ち星のある1200mなら巻き返し可能。もう1頭は前走の
ヤマボウシ賞で距離短縮の1400mをこなして4着となった
ミコブラック。今回さらに200m短縮されるが、広い門別コースなら対応できるだろう。
これまで
JRA勢と地元ホッカイドウ勢は互角の戦いを繰り広げてきた。過去5年に限れば。
JRA勢1勝、ホッカイドウ勢が4勝と、地元馬有利のレースとなっている。今年もホッカイドウ競馬からは4連勝中の
ソロユニットが参戦。今年も
JRA勢を打ち負かすことができるのか。注目の
エーデルワイス賞は、10月15日(木)、20時発走。
(文:佐々木祥恵)