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デアリングタクトに騎乗予定の
松山弘平騎手――いよいよ
秋華賞ですね。
松山 ここまで順調にきてますし、いよいよだな、っていうふうに思ってます。
――緊張感はありますか?
松山 ありますね。緊張感を持って挑めるかな、と思います。
――毎日、そのように考えてる感じですか?
松山 そうですね。今週に入ってからは、わりと考えているかな、と思います。
――このような緊張感は、誰もが経験できるものではないと思います。そのあたりは?
松山 早めに経験させてもらってると思いますし、そこに自分が居られるというのはすごいありがたいことだな、と思ってます。
――春の無傷の4連勝。
桜花賞は重馬場を差し切りました。
松山 なかなか届く馬場ではなかったと思うんですけども、それを差し切ってくれました。力の違いを見せつけるかたちになったと思ってます。
――距離が一気に伸びた2400mの
オークスでは、レース史上最速の末脚をみせてくれました。
松山 距離が延びたので、折り合いに少し不安もあったんですけども、しっかりためることができて、最後は本当に素晴らしい脚を使ってくれました。
――ほかの馬との違いは感じますか?
松山 乗り味はすごくいいという感触です。
――
デアリングタクトの非凡さはどの時点で感じましたか?
松山 新馬のときからすごい脚を使ってくれてたんですけども、本当に良くなったな、と思ったのは
桜花賞が終わってからですね。そして、
オークスの追い切りで柔らかさを感じ、すごくよくなったと感じました。
――メンタル面はいかがですか?
松山 ひと夏越して栗東に帰ってきて、精神面でもちょっと成長してるな、と感じました。力みも少し抜けてるようなところもあったので、そのあたりもいいな、と思いました。
――“力み”はこの馬にとって唯一の課題でしたか?
松山 そうですね。やっぱり結構イレ込むほうだと思うので、その辺がやっぱり少しでもなくなってくれればいいな、と。
――馬体についてはひと夏越して変化を感じましたか?
松山 はい。体重も増えて、より一層パワーアップして帰ってきたなと感じました。
――調教について教えてください。9月24日、30日、10月7日に騎乗されています。感触は?
松山 順調に来ています。併せ馬をしたり、坂路を単走で走ったりして、ひじょうにいい調教ができていると思います。
――春との違いは?
松山 そんなにガラッと変わったところはないと思います。
――最終追い切りはいかがでしたか?
松山 ひじょうにいい追い切りが出来たと感じています。今週が競馬ということで、あまり負荷をかけすぎずに
リラックスした状態で走れたかな、と思います。
――今回の舞台は京都内回りの芝2000mです。そのあたりは?
松山
デアリングタクトなら問題ないかな、と思います。
――確固たる逃げ馬不在と言われる中で、何か頭の中にイメージされてることはありますか?
松山 しっかり流れに乗って自分の競馬ができれば、と思います。
――枠番について気にされている点は?
松山 特にないです。
――週末は雨予報です。重の
桜花賞を勝っていますけれども、そのあたりは?
松山 そのへんもしっかりこなしてくれる馬だと思います。
――生産者サイドともお話などされているのでしょうか?
松山 今はちょっとこういう状況(※コ
ロナ禍)なのであんまりお話しする機会はないんです。
――改めて
デアリングタクトとはどういう存在ですか?
松山 とても特別な存在です。
――三冠を期待されているファンも多いです。春の2戦と比べて?
松山 問題なくきていると思います。
――最後にひとこと。
松山 勝てば無敗の牝馬三冠ということでひじょうに注目されています。何とか結果を出したいな、と思ってます。応援よろしくお願いします。
(取材・文:花岡貴子)