スマートフォン版へ

【門別・エーデルワイス賞】地元所属馬が強い理由とJRA所属馬の好走条件は?

  • 2020年10月14日(水) 17時00分
 15日(木)、門別競馬場で牝馬2歳重賞エーデルワイス賞(JpnIII)が開催。地元勢が3連勝中とJRA勢が苦戦傾向にある交流重賞で、現地陣営もより一層気合の入る一戦。浅野靖典が過去傾向の解説とともに、注目馬を読み解く。

「昨年のエーデルワイス賞は、前走のリリーカップで7着に敗れていたコーラルツッキーが、好位から流れに乗って差し切り勝ち。先行したアザワクが2着に粘り、後方から差を詰めたミナトノヨーコが3着。ホッカイドウ競馬所属馬が3着までを独占し、3連複が38,690円、3連単は255,490円。単勝7→2→11番人気の順番で、JRAニシノミンクス(4番人気)は猛烈な脚で差を詰めたが、3着にハナ差届かずの4着だった。

 過去10年におけるJRA所属馬の成績は、5勝、2着1回。連対馬6頭のうち5頭が単勝1番人気で、唯一の例外は10年前のリアライズノユメが7番人気で優勝しただけとなっている。

 私は昨年のエーデルワイス賞を現地で取材。レースが終わったあと、ホッカイドウ競馬所属の某騎手に、なぜこのレースは地元所属馬が強いのかと聞いてみた。すると、「JRAの馬は、初めてのナイターというところが大きいんでしょうね。あと、門別の砂はJRAのものと違って、粒が大きくて粘り気があることが影響しているように思います」とのことだった。

 さて、今年のJRA所属馬はどうなのか。まず、過去10年で2着以内に入ったJRA所属馬は、すべて前走が1着だった。今年の出走馬で前走が1着だったのはラストリージョだけ。新潟のデビュー戦を8番人気で制し、札幌のすずらん賞を10番人気で勝利。ここで単勝1番人気になるかは微妙だが、ビッグレッドファームで鍛えられた点を含めて無視しにくいタイプといえる。

 対するホッカイドウ競馬所属馬で気になるのは、リリーカップとの関連性。過去10年のうち2011年を除く9年で、リリーカップに出走していた馬が2着以内に入っている。今年の出走馬で該当するのは、ブルーカルセドニーレディブラウンソロユニットの3頭だけだ。このなかで注目できるのは、やはりリリーカップを優勝したソロユニットだろう。昨年の2着馬アザワクの半妹で、姉と同じ角川秀樹厩舎に所属。デビュー戦は2着だったが、その後は4戦連続で圧勝している。

 そのほかで注目できるのは「ダート種牡馬」の活躍ぶり。昨年はシニスターミニスター産駒が勝ち、2着がカレンブラックヒル産駒。どちらも力強いスピードを伝える種牡馬だ。さらにその前はサウスヴィグラス産駒が4年連続で連対。しかも2015年と2017年はワンツーを決めている。今年はマーサアイディア1頭だけだが、そのほかの“ダートっぽい種牡馬”の産駒にも注目だ。

 もうひとつ、最近のエーデルワイス賞は外枠が優勢。2014年以降、ゼッケン番号が2ケタの馬が1頭以上、2着以内に入っているのだ。前出のソロユニットは11番だが、それ以外の外枠の馬にも注意しておくことをおすすめしたい」

(文=浅野靖典)

◆各競馬場に精通した予想陣が注目の交流重賞レースを分析!

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す